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新刊 書評掲載

初子さん

赤染晶子  著

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価格 \2,200(税込)         

発行年月 2025年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 187p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784910976044
商品コード 1040112265
NDC分類 913.6
書評掲載誌 朝日新聞 2025/04/25
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040112265

著者紹介

赤染晶子(著者):1974年京都府生まれ。京都外国語大学卒業後、北海道大学大学院博士課程中退。2004年「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞。2010年、外国語大学を舞台に「アンネの日記」を題材にしたスピーチコンテストをめぐる「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞。2017 年急性肺炎により永眠。著書に『うつつ・うつら』『乙女の密告』『WANTED!! かい人 21 面相』『じゃむパンの日』がある。

内容

あんた、きっとうまいこといくで。
あんパンとクリームパンしか売っていないパン屋の二階で、
初子さんは今日もひとりミシンを踏む。

文學界新人賞受賞デビュー作「初子さん」
傑作「うつつ・うつら」に
単行本初収録「まっ茶小路旅行店」を加えた
著者の原点となる小説集。

子供の頃、一枚の布が人のからだを待つ洋服となるのに魅せられ、洋裁の職人となった初子さん。夢を叶えたはずなのに、かわりばえしない毎日がどうして、こんなにこたえるのだろう。ーー「初子さん」

わて、実はパリジェンヌですねん。京都の古い劇場で赤い振袖姿で漫談をするマドモアゼル鶴子。彼女をおびやかすのは沈黙の客席か、階下の映画館から聞こえてくる女の悲鳴か、言葉を覚える九官鳥か。ーー「うつつ・うつら」

路地にある社員三人の旅行代理店に勤める咲嬉子は、世界中の危険を知りながら今日も世界平和を装う。旅の果てで出会うのは蜃気楼か。すりガラスの窓の向こうに見える日常が蜃気楼なのか。ーー「まっ茶小路旅行店」

生きることのままならなさを切実に、抜群のユーモアをもって描きだし、
言葉によって世界をかたちづくり、語りと現実のあわいを問う
『じゃむパンの日』の著者の原点にして、そのすべてが詰まった小説集。

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