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クレーとマルク~動物たちの場所~
パウル・クレー,
フランツ・マルク
著
高橋文子,
新藤真知
編
発行年月 |
2025年04月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
96p |
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大きさ |
15×21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/彫刻・絵画 |
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ISBN |
9784622097716 |
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商品コード |
1040112536 |
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NDC分類 |
723.345 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2025年05月3週 |
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書評掲載誌 |
毎日新聞 2025/05/31 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040112536 |
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著者紹介
パウル・クレー(著者):(Paul Klee)
20世紀を代表する画家の一人。1879年ドイツ人音楽教師を父に、スイス人声楽家を母にベルン(スイス)近郊に生まれる。高等学校卒業と同時にミュンヒェンに出て画塾に通うが3年後ベルンに戻り、独学の道を選ぶ。1906年、ピアニストのリリー・シュトゥンプフとの結婚を機にふたたびミュンヒェンに赴く。長い無名時代を経て、1920年、総合造形学校バウハウスから招聘される。ヴァイマール、デッサウの同校で教鞭をとった後、1931年にはデュッセルドルフ美術学校に籍を移すが、2年後、ナチスの弾圧を受けてベルンに亡命。皮膚硬化症を患いながらも制作意欲を失うことなく、その後も数多くの作品を残した。1940年、南スイス・テッシン州の療養院で60年の生涯を閉じた。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
フランツ・マルク(著者):(Franz Marc)
1880年、ミュンヒェンに画家の息子として生まれる。カンディンスキーとともに年鑑『青騎士』を編集し、展覧会を企画した。ドイツ表現主義の重要画家。画家である妻マリアとともに自然豊かな田舎に住み、動物を愛し、とりわけ馬を描きつづけた。第一次世界大戦に従軍、1916年ヴェルダン近郊で戦死、享年36。クレーとは互いの芸術に敬意を払いあう特別な友情を結んだ。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
高橋文子(編者):(たかはし・ふみこ)
翻訳家。ドイツ語講師。横浜生まれ。上智大学でドイツ文学を専攻。訳書に『クレーの詩』(平凡社、2004)マルク『戦場からの手紙』(crystal cage叢書、全3巻、2013-2014)『クレーの日記』(みすず書房、2018)『カフカ素描集』(みすず書房、2023)他。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
新藤真知(編者):(しんどう・まこと)
1950年東京生まれ。高校卒業後、劇団四季演劇研究所で舞台芸術を学ぶ。画廊勤務を経て、73年に展覧会プロデューサーとして独立、日本初のエゴン・シーレ、クリムト、M・C・エッシャー展などを手掛ける。97年、日本パウル・クレー協会を設立。日本でのさまざまなクレー展やクレーに関する本を執筆・制作。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
内容
パウル・クレーと、クレーの同年の友でよき理解者であり、その才能を誰よりも早く見出した〈青騎士〉の画家フランツ・マルク。第一次大戦の戦場でマルクが斃れるまで、二人は家族ぐるみで交流し、多数の手紙や葉書を交わして絵画論や近況を伝えあった。そしてそこには、互いを思い遣るあたたかな絵が添えられていた。
二人が残した絵葉書、動物をテーマとする二人の作品を一冊に編み、ドイツ絵画史に残るひそやかな交感に光をあてる。
〈マルクがもしクレーに出会わなかったとしてもマルクはマルクであり続けただろうが、もしクレーがマルクに出会っていなければ、色彩画家への飛躍が同じ途を辿っていただろうか〉
――本書「マルクとクレー」より
〈マルクにとって抽象とは、動物たちの感じている世界だったのではないか、と思われてくる。動物たちを人間の見る世界に引き出すのではなく、動物たちの世界にそっと包んでおくような優しさが、マルクの絵からは感じられる〉
――本書「フランツ・マルクの生涯」より
パウル・クレーとフランツ・マルク。
交わされた絵葉書と描かれた作品のなかに響き合う
二人の画家の友情。