内容
近年のがん治療ではさまざまな作用機序の薬剤を使用するため、その副作用として生じる皮膚障害も多様化している。
皮膚障害への対応の遅れは薬物療法の完遂率低下や患者さんのQOL低下につながる可能性もあり早期の対応が求められる。
本書では各治療で生じる皮膚障害を初版と同様にアトラスを用いてわかりやすくまとめるとともに、新たに放射線皮膚炎、感染症、支持療法の副作用についても記載した。
予定通りのがん治療の完遂と患者さんのQOL維持・向上のために、臨床現場で役立つ一冊。
【目次】
第1章 分子標的薬
1 EGFR 阻害薬
1 ざ瘡様皮疹 (症例1~4)
スキンケアのポイント(ざ瘡様皮疹)
2 皮膚乾燥(症例1~5)
スキンケアのポイント(皮膚乾燥)
3 血管障害,びらん・潰瘍(症例1~7)
スキンケアのポイント(びらん・潰瘍)
4 爪囲炎(症例1~5)
スキンケアのポイント(EGFR 阻害薬による爪囲炎)
5 毛髪・睫毛異常(症例1~2)
2 マルチキナーゼ阻害薬
1 手足症候群(症例1~4)
スキンケアのポイント(手足症候群)
2 多形紅斑(症例1)
スキンケアのポイント(多形紅斑)
3 その他の小分子性阻害薬
1 皮膚障害(症例1~9)
スキンケアのポイント(脱毛)
第2章 殺細胞性抗がん薬
1 代謝拮抗薬,アントラサイクリン系,微小管阻害薬
1 皮膚障害(症例1~10)
スキンケアのポイント(殺細胞性抗がん薬による爪障害)
第3章 ホルモン療法薬
1 皮膚の生理的および病的変化(症例1)
第4章 免疫チェックポイント阻害薬
1 皮膚障害(症例1~10)
スキンケアのポイント(免疫チェックポイント阻害薬による皮膚免疫関連有害事象におけるスキンケア)
第5章 免疫チェックポイント阻害薬併用・逐次的薬物療法
1 皮膚障害 (症例1~5)
第6章 がん治療に伴う合併症
1 放射線皮膚炎(症例1~5)
スキンケアのポイント(放射線皮膚炎)
2 感染症(症例1~4)
スキンケアのポイント(帯状疱疹)
3 血管・血栓症に関連した有害事象(症例1~3)
4 支持医療の副作用(症例1~6)