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ごみと暮らしの社会学~モノとごみの境界を歩く~

梅川 由紀  著

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価格 \3,080(税込)         

発行年月 2025年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 322p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/理工学/土木工学/衛生・都市工学
ISBN 9784787235565
商品コード 1040189488
NDC分類 518.52
基本件名 廃棄物処理
本の性格 学術書/学生用
新刊案内掲載月 2025年06月2週
書評掲載誌 日本経済新聞 2025/06/14
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040189488

著者紹介

梅川 由紀(著者):1984年、埼玉県生まれ。神戸学院大学現代社会学部講師。専攻は環境社会学。共著に『ボーダーとつきあう社会学――人々の営みから社会を読み解く』(風響社)、『現代社会の探求――理論と実践』(学文社)、論文に「「ごみ屋敷」を通してみるごみとモノの意味――当事者Aさんの事例から」(「ソシオロジ」第62巻第1号)など。

内容

ごみとは何か――。SDGsというワードが浸透し、プラスチックごみ問題がクローズアップされ、フードロス問題が叫ばれる今日、ごみは「解決すべき問題」として取り上げられることが多い。だが、私たちとごみの関係を、そのポジティブな面も含めて正面から考えることが見過ごされてきた。

私たちの日常生活に密接した「生活文化としてのごみ」に着目して、ごみとモノの境界がどこにあるのか、時代によってその境界がどう揺れ動いてきたのか、ごみとモノの価値の違いとは何なのかを、多くの雑誌や資料、フィールドワークから多角的に検証する。

「祖父の形見の壊れた時計はごみなのか」から説き起こし、高度経済成長期の家電やプラスチックの普及によって新たなごみが「発見」され、日常から「排除」されるようになったプロセスを浮き彫りにする。そして、ごみ屋敷の当事者への1年半以上の調査から、ごみとモノの境界と価値の関係性を明らかにする。

ごみとモノの境界を丹念にたどり歩き、「ごみか、モノか」という二極化した捉え方に異議を唱え、所有者の痕跡などから私たちとごみとモノの緩やかな関係性の再構築を宣言する。フリマアプリの浸透など、今日のリユースの流れにもつながる視点や論点を提示する、ごみをめぐる知的冒険の書。

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