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新刊 書評掲載

あやとり~千種創一歌集~

千種創一  著

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価格 \2,750(税込)         

発行年月 2025年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 183p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784862727985
商品コード 1040201512
NDC分類 911.168
書評掲載誌 産経新聞 2025/05/11
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040201512

著者紹介

千種創一(著者):1988年 名古屋生まれ。
2015年 歌集『砂丘律』刊行。
2016年 日本歌人クラブ新人賞、日本一行詩大賞新人賞。
2020年 歌集『千夜曳獏』刊行。
2021年 現代詩「ユリイカの新人」に選出。
2022年 詩集『イギ』、ちくま文庫版『砂丘律』。
2024年 アートプロジェクト「アートサイト名古屋城2024」参加。

内容

人と人を結ぶ糸は永遠だ、って錯覚してしまうのはなぜだろう。
人々の消えゆく言葉と記憶を書き留める、
『砂丘律』『千夜曳獏』に続くコンセプチュアルな最新歌集。

戦争体験者への取材に基づく連作「つぐ」や、尾張藩主の御巡覧と伴走した「知多廻行録」(アートサイト名古屋城2024出展インスタレーション作品)を含む265首を収録。


【歌集より】

あなたは僕の幽霊に、僕はあなたの幽霊に、雪の手紙を書いていたんだ

言葉ってすっごく永く香るから いま潮風に手帳ふくらむ

伝えねば、否、伝わるような苦痛であってたまるかの、花、渡さねば

生き死にの平野の果ては玻璃の街、月の光をときんときんに散らして

橄欖樹(オリーヴ)の太さは雨の豊かさを ほろんだ竜はかなしかったね

もう何も奪わないでくれ 震わせて真冬に洗うひまわり、造花の

君の名に海のあること 風力1、曇りの南の港に覚めて

港まで肩にもたれて ああ、僕ら海や言葉になりたかったんだな


装丁=名久井直子

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