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ポピュリスト・ナポレオン~「見えざる独裁者」の統治戦略~(角川新書 K-484)
藤原 翔太
著
発行年月 |
2025年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
232p |
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大きさ |
18cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/フランス史 |
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ISBN |
9784040825281 |
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商品コード |
1040203592 |
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NDC分類 |
235.064 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2025年06月3週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2025/05/24 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040203592 |
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著者紹介
藤原 翔太(著者):1986年生まれ。2016年トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学博士課程修了(フランス政府給費留学)、博士(歴史学)。 現在、広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。著作に、『ナポレオン時代の国家と社会──辺境からのまなざし』(刀水書房)、『東アジアから見たフランス革命』(共著、風間書房)、『ブリュメール18 日:革命家たちの恐怖と欲望』(慶應義塾大学出版会)、訳書に『女性たちのフランス革命』(慶應義塾大学出版会、2022年) など。
内容
【「軍人=独裁者」像を破る】
「軍事独裁」の象徴として語られ、現在も権威主義者に影響を与え続けるナポレオン・ボナパルト。彼が侵略戦争で得た人気と、クーデタで手にした地位を支えたのは、革命に倦んだ民衆の「本音」を掬い取る〈選挙〉と〈調整〉の戦略だった! パリから遠く離れたコルシカの議員一族に生まれ、地元の選挙戦と占領地統治で磨いた政治力を駆使し、男は革命期のエリートの思惑を超えて、「共和国の皇帝」へとのぼりつめる……。第24回大佛次郎論壇賞を受賞した気鋭のフランス史家が「見えざる独裁」のメカニズムを描く。
◆ブリュメール18日、ナポレオンの議会突入命令は一度無視されていた
◆大臣のポストに軍人は半数以下
◆革命が激化するほど低下した投票率はナポレオン時代に10ポイント以上回復した
◆県知事の評価項目は能力より住民からの評判
【目次】
はじめに――ナポレオンは「独裁者」だったのか?
第一章 政治家ナポレオンの誕生
第二章 ポスト革命期の選挙戦略
第三章 「調整型」の政治戦略
第四章 国民の期待を体現する――ナポレオンのプロパガンダ戦略
終章 「軍人=独裁者」像の裏側
おわりに――ナポレオンは「ポピュリスト」か?
主要参考文献一覧
関連年表