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中華とは何か~遊牧民からみた古代中国史~(ちくま新書 1856)
松下 憲一
著
発行年月 |
2025年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
277p |
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大きさ |
18cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/アジア・オセアニア史 |
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ISBN |
9784480076830 |
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商品コード |
1040221914 |
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NDC分類 |
222.03 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2025年06月2週 |
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書評掲載誌 |
産経新聞 2025/06/22 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040221914 |
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著者紹介
松下 憲一(著者):松下 憲一(まつした・けんいち):1971年、静岡県生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程東洋史学専攻修了。博士(文学)。愛知学院大学文学部教授。主な著書に『北魏胡族体制論』 (北海道大学大学院文学研究科研究叢書)、『中華を生んだ遊牧民――鮮卑拓跋の歴史』(講談社選書メチエ)、共編著に『教養の中国史』(ミネルヴァ書房)がある。
内容
異民族による巨大帝国支配。
天下を統合した思想の変遷に迫る。
“野蛮な夷狄“が新たな中華文明を拓いた
中華思想は文明の優劣で人々を区別する発想である。文明のある世界を中華とし、その周辺には野蛮な夷狄がいる。そして夷狄は中華に何も残さなかったものだと長らく考えられてきた。しかし注意深く歴史をみていくと、夷狄であるはずの遊牧民はむしろ中華文明の形成に積極的に関わり、新たに持ち込み、主体的に選別し、継承してきたことがわかる。中華文明拡大の要因は、あらゆるものを内部に取り込んで膨張していく性質にある。逆に言えば、気づけば夷狄も中華になっているのだ。本書は、中国史を遊牧民の視点から捉えなおすことにより、中華の本質に迫る一冊である。