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書評掲載

割れたグラス(アフリカ文学の愉楽)

アラン・マバンク  著

桑田光平  翻訳
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価格 \2,860(税込)         

発行年月 2025年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 283p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/フランス文学
ISBN 9784336076946
商品コード 1040230398
NDC分類 953.7
書評掲載誌 日本経済新聞 2025/06/21、朝日新聞 2025/07/26
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040230398

著者紹介

アラン・マバンク(著者):アラン・マバンク
1966年コンゴ共和国ポワント生まれ。大学で学んだのち渡仏、法学を修める。その後は法律コンサルタントとして働く傍ら、詩人として出発。
最初の小説『赤―青―白』(1998年)はブラック・アフリカ文学大賞を受賞し、一躍注目を集める。2005年に発表した本書『割れたグラス』ではフランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、 翌年発表の『ヤマアラシの回想』(本シリーズで刊行予定)ではフランスでもっとも権威ある文学賞のひとつルノドー賞を受賞する。以降、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして、その作品は20以上の言語に翻訳され、活躍の幅を世界的なものへと広げていく。
2006年よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。2015年 国際ブッカー賞のファイナリスト選出、作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任。2022年の国際ブッカー賞では選考委員を務める。
邦訳書にコレージュ・ド・フランス講義録『アフリカ文学講義』(みすず書房)と自伝的作品『もうすぐ二〇歳』(晶文社)がある。
桑田光平(翻訳):桑田光平
1974年広島県生まれ。東京大学教養学部・大学院総合文化研究科教授。専門は20世紀フランス文学・芸術。東京大学文学部で英米文学を学んだ後、同大学院でフランス文学を専攻。修士号取得後、リヨン高等師範学校、リヨン第2大学、パリ第4大学、パリ第8大学でフランス文学ならびに現代美術を学ぶ。2009年、パリ第4大学でロラン・バルトに関する博士号取得。2022年より現職。
主な著書に『ロラン・バルト 偶発事へのまなざし』(水声社)、『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(共著・立東舎)、『東京時影 1964/202X』(共編著、羽鳥書店)など。訳書にロラン・バルト『ロラン・バルト 中国旅行ノート』(筑摩書房)、バルテュス/セミール・ゼキ『芸術と脳科学の対話』(青土社)、ジェラール・マセ『つれづれ草』、パスカル・キニャール『もっとも猥雑なもの』(水声社)、ティフェーヌ・サモワイヨ『評伝ロラン・バルト』、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『われわれが見るもの、われわれを見つめるもの』(ともに共訳、水声社)など多数。

内容

現代アフリカ文学の最前線を紹介する、新海外文学シリーズ《アフリカ文学の愉楽》創刊!

小社の海外文学路線を切り拓いた《世界幻想文学大系》、のちのブームを決定づけた《ラテンアメリカ文学叢書》の刊行開始から約半世紀。
これまで日本で語られることの少なかった20世紀後半から現代までの芳醇なアフリカ文学の世界を本格的に紹介すべく、そして遠く離れた日本の読者が抱くアフリカへの印象をより豊かなものとすべく、《アフリカ文学の愉楽》が刊行開始!

第1回配本は、現代アフリカ文学随一のヒップスター、コンゴ共和国出身のアラン・マバンクによる代表作!

コンゴ共和国の港湾都市ポワント=ノワールの下町にあるバー"ツケ払いお断り"。
バーの主人《頑固なカタツムリ》からの依頼で、《割れたグラス》はバーとその常連客たちとの日々を思いのまま1冊のノートに書き留めていくことになる。
何枚ものオムツを穿いた《パンパース男》、フランスかぶれの寝取られ《印刷屋》、誰よりも長く放尿できると豪語する《蛇口女》など、いずれ劣らぬ酔客たちの奇怪な逸話が次々とノートに綴られていく。
やがて、《割れたグラス》は自身についても書きはじめるのだが……。

作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任、また国際ブッカー賞の選考委員を務めるなど、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして活躍の場を世界的なものへと広げている、アラン・マバンクが放つ驚異の傑作がいまここに!
フランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、ルノドー賞最終候補作にして、英国ガーディアン紙が選ぶ「21世紀の100冊」にも選出された、酔いどれたちのめくるめく狂想曲!

◉《アフリカ文学の愉楽》全6巻◉
【編集委員】
粟飯原文子、桑田光平、中尾沙季子、中村隆之、福島亮

◆アラン・マバンク(コンゴ共和国)
『割れたグラス』桑田光平 訳
『ヤマアラシの回想』桑田光平・福島亮 訳

◆ミア・コウト(モザンビーク)
『夢遊の大地』伊藤秋仁 訳

◆サミ・チャック(トーゴ)
『エルミナ』福島亮 訳

◆レオノラ・ミアノ(カメルーン)
『影の季節』粟飯原文子 訳

◆アクウェケ・エメズィ(ナイジェリア)
『フレッシュウォーター』粟飯原文子 訳

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