丸善のおすすめ度
勝負師孫正義の冒険<上>
ライオネル・バーバー
著
村井浩紀
翻訳
発行年月 |
2025年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
341p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/哲学/概論・参考図書 |
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ISBN |
9784296120284 |
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商品コード |
1040383004 |
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NDC分類 |
289.1 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2025年08月1週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040383004 |
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著者紹介
ライオネル・バーバー(著者):フィナンシャル・タイムズ紙(FT)前編集長
2005年から2020年1月まで15年間にわたり編集長を務め、FTを紙の新聞社からデジタルを含むマルチ・チャネルで事業展開するグローバルな報道機関へと変貌させた。編集長在任中、FTは2007年度と2017年度のブリティッシュ・プレス・アワードでニュースペーパー・オブ・ザ・イヤーに、2018年度と2019年度のブリティッシュ・ジャーナリズム・アワードでニュース・プロバイダー・オブ・ザ・イヤーに選出されたほか、有料購読者数100万人を突破し、数多くの国際的なジャーナリズム賞にも輝いた。編集長としてオバマ、トランプ、プーチン、メルケル、モディといった世界的指導者にインタビュー。1978年オックスフォード大学卒業。スコッツマン紙で記者としてのキャリアを始める。サンデー・タイムズ紙を経て、85年FT入社。ワシントン特派員、ブリュッセル支局長、ニュース・エディター、大陸欧州版編集長などを経て、2002年より米国版編集長、2005年から2020年1月まで編集長。フランス語とドイツ語に堪能。著書に『権力者と愚か者』(日本経済新聞出版)がある。
村井浩紀(翻訳):日本経済研究センター・エグゼクティブ・フェロー
1984年、日本経済新聞社入社。ヒューストン、ニューヨーク、ロンドンに駐在。経済解説部長などを経て2018年から現職。訳書にセバスチャン・マラビー『The PowerLaw(上・下)』、ポール・A・ボルカー、クリスティン・ハーパー『ボルカー回顧録』、H・R・マクマスター『戦場としての世界』(いずれも日本経済新聞出版)などがある。
内容
失敗を直視し、
再起を果たす決意を持った
謎めいた「天才」――。
日本から決して見えない
「マサ」の真実。
* * *
稀代の勝負師、孫正義。
東洋と西洋をつなぎ、世界の常識を破壊した男の原点とは?
FT前編集長が膨大な取材を基に描いた決定版伝記。
* * *
なぜ孫正義の伝記を書くのか?
多くの人が私に尋ねる。孫正義本人もだ。
ソフトバンク創業者でソフトバンクグループの最高経営責任者(CEO)を務める孫正義に関する日本語の書籍は多い。だが、米欧の書き手によるものは、本書が初めてだ。
本書は伝記だが、孫を褒めるわけでも貶すわけでもない。
本書の目的は、「孫正義を理解する」ことだ。
孫ほど謎めいていて、誤解されている人はいない。日本のメディアも米欧のメディアも、孫を夢想家、金融を巧みに操る人物、投機家として描き、何度も経済的に行き詰まり、破滅するリスクを取ってきた彼に疑いの目を向けてきた。
孫の人生は、近年の金融史の重要な瞬間すべてを辿っているようである。映画「フォレスト・ガンプ」の主人公が、現代史の重要場面に足跡を残しているのと同じだ。
孫はパーソナル・コンピューターの発売からインターネットの誕生、ドット・コム・ブームとその崩壊、中国の台頭、世界金融危機、人工知能(AI)時代の到来にまで立ち合い、おおむねその中心にいた。彼はキーパーソン全員と知り合いで、価値あるものをすべて所有していたか、少なくともその一部を買収しようとしていた。
孫正義は失敗を直視し、再起を果たす決意を持った、謎めいた天才である。
孫正義には、外から見えていない何かがまだあるのだ。