著者紹介
ドストエフスキー(著者):ドストエフスキー
一八二一年、モスクワ生まれ。医師の父と敬虔なキリスト教徒の母のもと育つ。四六年、『貧しき人々』でデビュー。四九年、空想社会主義サークルに参加したことを理由に逮捕。銃殺刑を命じられるも、執行直前に特赦を受け、シベリアに流刑。服役後、『死の家の記録』などで文筆活動に復帰。以降、『地下室の手記』『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』などの作品を発表。レフ・トルストイと並び十九世紀ロシア文学を代表する世界的作家と称される。『カラマーゾフの兄弟』完結直後の八一年、病のため死去。
江川卓(翻訳):江川卓 一九二七年、東京生まれ。本名・馬場宏。父はロシア文学者の外村史郎。東京大学法学部卒。ロシア語は独学で始め、戦後、ソビエト文学の動向を紹介。また、ドストエフスキー、ソルジェニーツィン、パステルナークなどの翻訳で知られる。八七年、『謎とき「罪と罰」』読売文学賞(評論・伝記部門)受賞。二〇〇一年死去。