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日本古典書誌学論 新訂版

佐々木 孝浩  著

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価格 \3,520(税込)         

発行年月 2025年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 8p,531p,27p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784867660881
商品コード 1040426287
NDC分類 910.24
基本件名 日本文学-歴史-中世
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2025年07月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1040426287

著者紹介

佐々木 孝浩(著者):1962年2月山口県生まれ。
慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院博士課程中退。博士(学術)。
国文学研究資料館研究情報部助手を経て、慶應義塾大学附属研究所斯道文庫に勤務。現在教授。前文庫長。
専門は日本書誌学および中世和歌文学。

著書に、『古今集注釈書影印叢刊1 僻案抄』(勉誠出版、2008)、『歌論歌学集成 第11巻』(共著、三弥井書店、2009)、『日本の書と紙―古筆手鑑『かたばみ帖』の世界』(共編著、三弥井書店、2012)、『芳賀矢一 「国文学」の誕生(近代「国文学」の肖像第1巻)』(岩波書店、2021)など、論文に、「六条藤家から九条家へ―人麿影と大嘗会和歌―」(『藝文研究』第53号、1988・7)、「『とはずがたり』の人麿影供―二条の血統意識と六条有房の通光影供をめぐって―」(『国語と国文学』第70巻7号、1993・7)、「後鳥羽院と恋歌―和歌と信仰の関係をめぐって―」(『明月記研究』第10号、2005・12)、「中世歌合諸本の研究(八)―『歌合 建保三年六月二日』について・附校本―」(『斯道文庫論集』第40輯…

内容

書誌学は、文学作品を読み解くため何の役に立つのか。書誌学とは何か。
古典を理解するには、それを保存する書物をも知る必要がある。
書物との対話の方法を鮮やかに示し、第39回角川源義賞【文学研究部門】を受賞した、名著の新訂版。

巻物や冊子といった書物の形態や装訂にはヒエラルキーがあり、作品内容の「格」と深く結びついている。漢字・片仮名・平仮名の使い分けと書物の製作にも相関性があり、それを見抜いた上で作品を読み解いていかなければならない。
既存の文学研究では明らかにできなかった「読み」を示す、古くて新しい書誌学の具体的活用法!

新訂版刊行にあたっては、初版を訂正したほか、書誌学用語・人名・作品名を中心にルビを多く振り、初学者にも配慮した作りになっています。

【本書にまとめた論文は、「書誌学研究は文学研究において何の役に立つのか」という、世に珍しい書誌学の研究所に所属し、古典籍に囲まれながら書誌学の講義を二十年続けてきた自分にとっての、大きな命題に対する答えとして書いてきたものである。……書誌学は文学研究の基礎を固める学問である、これを疎かにした研究を行うと永遠に真実に辿り着けないのである。既存の文学研究に何が足りなかったのか、そのことを考えることが、書誌学を役立たせる方法をはっきりと教えてくれたのである。】……「あとがき」より
【内容を深く検討するためには、まずその本文の器たる書物の書誌的な情報を抽出し、それを活かしてその本文の性格や価値を確定した上で、研究に用いるように心掛けることが大切であることを明らかにできたものと確信する。これを行うことによって、誤りが少ないより本格的で深い研究が可能となるのである。……基礎的にして即物的でもあるこの研究方法の有効性は、考察を重ねても揺らぐことはないはずである。】……「おわりに――本書で明らかにしたこと――」より

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