【MeL】社会主義・経済計算・起業家精神
ヘスース・ウエルタ・デ・ソト 著
※表示価格は「学術機関向け・同時1アクセス」の価格となります。ご注文を承った際には、実際のご契約内容により算出した価格でご請求いたします。
内容
目次
日本語版への序 初版への序 第2版への序 第3版への序 第1章序論 1.社会主義と経済分析 社会主義の歴史的な失敗 社会主義の経済分析における主観的視点 本書での社会主義の定義 起業家精神と社会主義 知的誤謬としての社会主義 2.社会主義の経済計算の不可能性についての論争 ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスと社会主義論争の始まり 静学化へと向かった不当な変化 オスカー・ランゲと「競争的解決」 不可能な円積問題としての「市場社会主義」 3.その他の考えられる研究方向 1) いわゆる「自主管理社会主義」の分析 2)「指示的な計画経済」 3)「科学的な説明」に対する正しい認識 4) 経済学の将来的な発展についての論争の帰結 5) 過去の異なった社会主義タイプの再解釈と歴史的分析 6) 社会主義が倫理的に許されないことについての理論の定式化 7) 社会主義の解体とその予防についての理論の発展 4.結 論 第2章起業家精神 1.起業家精神の定義 ヒューマン・アクション(人間行為) 目的・価値・手段・効用 希少性、行動の計画、行動への意志 時間の主観的認知 過去・現在・未来 創造性・驚き・不確実性 主観的な概念としてのコスト、起業家の利益 合理性と非合理性、起業家の失敗と損失 限界効用と時間選好 2.起業家精神の特徴 起業家精神と機敏さ 情報・知識・起業家精神 科学的というより主観的・実用的な知識 排他的で分散的な知識 明示できない暗黙知 起業家精神の根本的に創造的な性質 情報の生成 情報の伝達 学習効果 協調と調整 裁定取引(アービトラージ)と投機 法・通貨・経済計算 起業家精神の遍在性 本質的原理 競争と起業家精神 知識の分業と社会的協調の「拡張された」秩序 創造性vs最大化 結論 本書における社会概念 3.起業家精神と社会主義概念 第3章社会主義 1.社会主義の定義 2.知的誤謬としての社会主義 3.社会的立場から見た社会主義の不可能性 「静学」的な議論 「動学」的な議論 4.管理機関の立場から見た社会主義の不可能性 5.なぜコンピュータの発達は社会主義の不可能性をいっそう確実にするのか 6.その他の社会主義の理論的な帰結 協調の失敗と社会的無秩序 誤った情報と無責任な行動 堕落と腐敗 「地下」経済 社会的(経済的・技術的・文化的)な発展の遅滞 法と正義の伝統的概念の堕落、社会主義の生み出す道徳的な異常 「大衆のアヘン」としての社会主義 結論 社会主義の本質的に反社会的な性質 7.社会主義の諸類型 本当の社会主義、あるいはソヴィエト型経済 民主社会主義、あるいは社会民主主義 保守的、あるいは「右翼的」社会主義 社会工学、あるいは科学的社会主義 その他のタイプの社会主義(キリスト教型、あるいは集団主義型、労働組合型など) 8.社会主義のその他の概念に対する批判 伝統的な概念と新しい概念が発展した過程 社会主義と介入主義 「牧歌的」社会主義概念の愚かさ 121 「社会主義」という言葉はいつか復活するのか? 第4章ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスと 経済計算論争の始まり 1.背景 2.ミーゼスの本質的な研究 ミーゼスの研究の本質と基本的内容 3.マルクスによる社会主義の機能の仕方 4.ミーゼスの研究のさらなる考察 マルクスの分析に対するミーゼスの論駁 損益の金銭的計算 経済計算の現実的な十分性 根本的に(技術的ではなく)経済的問題としての計算 企業合併と経済計算 5.経済計算問題に対する最初の社会主義的解法の提案 種類財による経済計算 労働時間による経済計算 効用の単位による経済計算 第5章静学化への不当な移行 形式的類似性といわゆる「数学的解法」の議論 1.形式的な類似性の議論 ベーム=バヴェルクとヴィーザーが提案した形式的な類似性 エンリコ・バローネの形式的類似性の論文 形式的類似性を論じたその他の理論家 カッセルとリンダール 2.「数学的」解法の分析 フレッド・M・テイラーの論文 H・D・ディッキンソンの論文 ドイツ語圏における数学的解法 3.「数学的解法」と論争への悪影響 4.「試行錯誤」方式 試行錯誤方式への批判 計量的計画経済への理論的な不可能性 第6章オスカー・ランゲと「競争的解法」 1.導入的考察 2.「競争的解法」の歴史的な先例 エドゥアルト・ハイマンとカール・ポランニーの研究 「競争的解法」に対するミーゼス、ハイエク、ロビンズによる初期の批判 3.オスカー・ランゲの研究 導入的考察 ランゲ=ブレイトのモデル 4.オスカー・ランゲとその「市場社会主義」の古典モデル 市場価格vs「パラメータ価格」 ランゲの最初の段落 ランゲの第二の段落 ランゲの第三の段落 ランゲの第四の段落 5.ランゲの古典モデルに対する批判的分析 用語についての予備的な説明 モデルの記述 ランゲ・モデルの二つの解釈 ランゲ・モデルの最広義の解釈に対する批判的分析 1) 資本財リストの作成不可能性 2) パラメータ価格の固定期間の完全な恣意性 3) 真の労働市場、消費財・サービス市場の不存在 4) ランゲが提案した「ルール」の無意味さ 5)「試行錯誤方式」の理論的な不可能性 6) 利子率の恣意的な固定化 7) 官僚機構の典型的な行動に対する無知 ランゲの古典モデルに対するその他の評価 6.ランゲの学術的人生の第3、第4のステージ 第3のステージ 1940年代 第4のステージ 第二次世界大戦から彼の死まで――市場の放棄とスターリン型経済の称賛と正当化 ランゲのエピローグ 第7章最終的考察 1.その他の「市場社会主義」理論家たち エヴァン・フランク・モットラム・ダービン ヘンリー・ダグラス・ディッキンソンの『社会主義の経済学』 アバ・プタッチャ・ラーナーの研究 2.「市場社会主義」 不可能な円積問題 3.モーリス・H・ドッブと個人的自由の完全抑圧 4.どういう意味において社会主義は不可能なのか? 5.最終的結論 文献 索引 (人名・事項) 訳者あとがき
カート
カートに商品は入っていません。