丸善のおすすめ度
人類帝国衰亡史~ホモ・サピエンス30万年、栄光と破滅の物語~
ヘンリー・ジー
著
竹内 薫
翻訳
発行年月 |
2025年09月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
419p,13p |
---|
大きさ |
19cm |
---|
|
ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/生物学/自然人類学 |
---|
|
|
ISBN |
9784478119419 |
---|
|
商品コード |
1041040387 |
---|
NDC分類 |
469.2 |
---|
|
|
本の性格 |
学生用 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2025年10月4週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1041040387 |
---|
著者紹介
ヘンリー・ジー(著者):ヘンリー・ジー【著】
1962年ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学にて博士号取得。専門は古生物学および進化生物学。1987年より科学雑誌『ネイチャー』の編集に参加し、現在は生物学シニアエディター、元カリフォルニア大学指導教授。テレビやラジオなどに専門家として登場、BBC World Science Serviceという番組も製作。前作『超圧縮地球生物全史』(ダイヤモンド社)は王立協会科学図書賞を受賞。イギリスのノーフォーク郡クローマーに家族とたくさんのペットとともに暮らしている。
竹内薫 【訳】
(たけうち・かおる)。1960年東京生まれ。理学博士、サイエンス作家。東京大学教養学部、理学部卒業、カナダ・マギル大学大学院博士課程修了。小説、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している。主な訳書に『奇跡の脳』(ジル・ボルト・テイラー著、新潮文庫)、『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ポール・ナース著、ダイヤモンド社)『超圧縮地球生物全史』(ヘンリー・ジー著、ダイヤモンド社)などがある。
内容
人類の歴史は、地球規模の支配を築いてきた壮大な成功の物語のようにも見える。けれども、その輝かしい成功の裏で、ホモ・サピエンスはずっと「借りものの時間」を生きてきた。その時間はすでに何千年も続いており、今や終わりが近づいている。
人類の絶滅と恐竜の絶滅は、一見すると関係がないように思えるが、実はそうではない。恐竜は、小惑星の衝突が原因でとつぜん絶滅してしまったことが近年の研究からわかっている。しかし、恐竜の歴史を紐解くと、生物(種)には「寿命のようなもの」が存在することがわかる。
人類をはじめとする哺乳類の寿命はおよそ100万年前後のようだ。発生初期の種は他の種と競合することで栄えるが、競合相手がいなくなると衰退の一途をたどる。
私たち人類ーーホモ・サピエンスーーの競合相手がいなくなったのは、およそ2万5000年前だ。気候変動、病気、人口の過密や過疎、天然資源の乱獲、経済の停滞など、どれも今発生した問題のように感じるかもしれないが、実は有史以前からわたしたち人類の運命は決まっていたのである。
今後1万年のあいだに我々ホモ・サピエンスは絶滅する運命となるだろう。なぜ人口増加が減速しているのか、なぜ今なのか、そして人類はどのように絶滅するのか。本書では、なぜそうなったのか、その理由を明らかにしていく。そして、絶滅を回避するための方法とは?
前作『超圧縮地球生物全史』で王立協会科学図書賞を受賞した著者が、明快な語り口で未来予想図を描き、わたしたち人類が絶滅を回避する方法を模索していく。