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数理モデルはなぜ現実世界を語れないのか~社会的な視点から科学的予測を考える~
エリカ・トンプソン
著
塩原 通緒
翻訳
発行年月 |
2025年09月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
350p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/理工学/数学/確率論・数理統計学 |
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ISBN |
9784826902724 |
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商品コード |
1041043818 |
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NDC分類 |
417 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2025年10月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1041043818 |
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著者紹介
エリカ・トンプソン(著者):ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの工学部・科学技術工学公共政策学科の准教授。意思決定のための数理モデルを研究している。
ロンドン数学研究所研究員、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのデータサイエンス研究所・客員上席研究員も務める。
塩原 通緒(翻訳):翻訳家。立教大学文学部英米文学科卒業。
訳書にクロッツ『引き算思考』(白揚社)、ランドール『ワープする宇宙』(NHK 出版)、ピンカー『暴力の人類史』(共訳、青土社)、クリスチャンセン&チェイター『言語はこうして生まれる』(新潮社)、アセモグル&ジョンソン『技術革新と不平等の1000 年史』(共訳、早川書房)ほか多数。
内容
現実世界で起こるさまざまな現象を数式であらわす「数理モデル」。複雑な世界を理解して意思決定をするために、いまや欠かせない重要なツールだ。だが、モデルは現実をそっくりそのまま映し出すことはできない。
もしモデルを構築するときに、バイアスがかかったり、社会的な要素が考慮されていなかったら?
どうすれば数理モデルを不確実な現実世界で正しく役立てることができるのか?
感染症のパンデミックや金融リスク管理、気候変動の予測など、数理モデルが使用された実例を提示しながら、数理モデルに潜む本質的な問題と危険性を検討する。
人々が正しい未来に向かうために、文化や価値観、偏見といった社会・政治的な問題として数理モデルを根本から問い直す画期的な論考。
すべてが仮説どおりに動く、現実世界とは乖離した「モデルランド」から、私たちは抜け出すことができるのか?
◆ ◆ ◆
モデルがいかに頻繁に誤用されているか、いかに使用されるべきかを論じる素晴らしい本。──ジョン・ケイ(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員教授、『金融に未来はあるか』著者)
数理モデルが世界をどう方向づけるかを示す明快で説得力のあるガイド。数理モデルをよく知らない消費者から洗練されたモデルユーザーになる方法を教えてくれる。──スティアン・ウェストレイク(王立統計協会最高責任者、『無形資産経済 見えてきた5つの壁』共著者)