内容
全土が日本最北端よりもさらに北に位置し、世界で第二位の面積を誇る「北国」カナダ。多文化主義で知られるこの国は、しかし単なる「多文化主義」ではない。「二言語・多文化主義」―英語とフランス語という二つの言語をそれぞれ母語とする人々の対立を当初からはらみ、先住民に対する不正義という暴力を建国の根底に抱えながらも、移民を含めてこの地に暮らすすべての人々と共存しようと意識的に歩みを進めてきた国である。すなわち、文化こそが国を形づくる政策でもあったカナダの人々の営みを、10の分野に分け、200を超えるテーマから解説す