内容
本書は、工業生産の黎明期から現在にいたるまで、世界中のデザインの重要な鍵となる発展や運動とそれにかかわった人々について、くわしくとりあげている。年代順に構成されており、主要な作品とデザインにかんする画期的な出来事を詳細にあとづけながら、デザインを技術的、文化的、経済的、美学的、理論的な枠組みのなかで他多角的に位置づけている。19世紀の高潔なモラリストからモダニズムの急進的な思想家まで、あるいは1930年代に現れたレーモンド・ローウィのようなシューマンから今日のフィリップ・スタルクといったスーパースターまでをたどりながら、デザインとわたしたちの生活全般への影響をとりあげ、1000を超える図版とともにその核心にせまっていく。