図でよくわかる材料力学 改訂版
菊池 正紀, 和田 義孝 著
内容
目次
1.応力とひずみ 1.1 垂直応力と垂直ひずみ 〔1〕垂直応力 /〔2〕垂直ひずみ 1.2 せん断応力とせん断ひずみ 〔1〕せん断応力 /〔2〕せん断ひずみ 1.3 応力とひずみの関係 〔1〕垂直ひずみと垂直応力の関係 /〔2〕代表的な材料定数 / 〔3〕せん断応力とせん断ひずみの関係 /〔4〕変形量の計算 (コラム)材料力学は微小変形だけを扱う? 1.4 応力 ― ひずみ線図 〔1〕材料強度の試験 /〔2〕応力 ― ひずみ線図 /〔3〕弾性変形,降伏応力 /〔4〕塑性領域,加工硬化,くびれ (コラム)弾性ひずみと塑性ひずみの違いは? 1.5 さまざまな応力 ― ひずみ曲線 〔1〕0.2%耐力 /〔2〕延性材料と脆性材料 (コラム)降伏応力は理論的に予測できる? 1.6 応力とひずみの測定法 〔1〕ひずみゲージ /〔2〕光弾性法 (コラム)塑性ひずみ=転位の発生と移動 1.7 安全率と許容応力 〔1〕許容応力 /〔2〕基準強さと安全率 (コラム)クリープひずみ 1.8 疲労に対する基準強さ 〔1〕疲労 /〔2〕S ― N線図と疲労限 1.9 疲労はなぜ起きるのか 〔1〕材料の不均質性 /〔2〕応力集中 /〔3〕疲労の原因は応力集中 (コラム)骨と金属の違い 1章のまとめ 演習問題 2.引張りを受ける棒 2.1 重ね合わせの原理 2.2 棒の引張りと圧縮 2.3 異なる材料を組み合わせた棒 〔1〕複合材料の単純なモデル /〔2〕各部の応力,ひずみ,および伸びの計算 (コラム)複合材料 2.4 骨組み構造 ①:静定問題 〔1〕2本の棒でできた骨組み構造の問題 /〔2〕解法:力のつり合いを考える 2.5 骨組み構造 ②:不静定問題 〔1〕3本の棒が1点でピン結合されている問題 /〔2〕解法:つり合いと変位の条件を考える 2.6 熱応力 〔1〕熱ひずみと熱応力 /〔2〕熱応力は熱ひずみと直接には関係しない 2章のまとめ 演習問題 3.はりの曲げ 3.1 はり 〔1〕はりの荷重方法と支持方法 /〔2〕支持方法の組合せ 3.2 せん断力と曲げモーメント 〔1〕曲げモーメント /〔2〕せん断力と,正負の向き /〔3〕曲げモーメントの正負の向き 3.3 せん断力線図と曲げモーメント線図 〔1〕S.F.D.とB.M.D. /〔2〕S.F.D.の描き方 /〔3〕計算例:中央に集中荷重を受ける単純支持はりのB.M.D.とS.F.D. /〔4〕計算例:分布荷重を受ける単純支持はりのB.M.D.とS.F.D. 3.4 S.F.D.とB.M.D.の例 〔1〕複数の集中荷重を受ける単純支持はり /〔2〕等分布荷重を受ける単純支持はり /〔3〕自由端に集中荷重を受ける片持はり / 〔4〕二つの集中荷重を受ける片持はり /〔5〕等分布荷重を受ける片持はり 3.5 はりに生じる応力 〔1〕断面形状によるたわみ方の違い /〔2〕曲げ応力 /〔3〕中立面と中立軸 /〔4〕はりのたわみ方 /〔5〕断面二次モーメントと曲げ剛性 /〔6〕曲げ応力の求め方 /〔7〕断面一次モーメントと断面二次モーメント /〔8〕はりに生じるせん断応力 3.6 はりのたわみ 〔1〕はりのたわみの考え方 〔2〕計算例:自由端に集中荷重を受ける片持はり /〔3〕計算例:中心に集中荷重を受ける単純支持はり 3.7 重ね板ばね 〔1〕平等強さのはり /〔2〕重ね板ばね /〔3〕組合せはり 3章のまとめ 演習問題 4.軸のねじり 4.1 中実丸軸 〔1〕動力を伝達する軸 /〔2〕軸に生じる応力とひずみ / 〔3〕断面二次極モーメントとねじり剛性 4.2 中空丸軸 〔1〕軽量な中空丸軸 /〔2〕中実丸軸との径の比による違い 4.3 はりの曲げと軸のねじりの相似点 たわみとねじりの計算手順の比較 4.4 伝動軸 〔1〕軸が伝える仕事 /〔2〕中実丸軸と中空丸軸の比較 4.5 円筒形コイルばね 〔1〕素線に生じる応力とひずみ /〔2〕半径と巻数と応力の変化 4.6 円錐形コイルばね 素線に生じる応力とひずみ 4章のまとめ 演習問題 5.多軸応力場での応力とひずみ 5.1 三次元場での応力の定義 〔1〕応力テンソルの定義 /〔2〕外力と表面力の関係 (コラム)テンソルについて 5.2 工学ひずみ 〔1〕工学ひずみの定義 /〔2〕せん断ひずみの意味 5.3 一般化されたフックの法則 〔1〕三次元場での応力 ― ひずみ関係 /〔2〕体積ひずみ 5.4 平面応力と平面ひずみ 〔1〕二次元近似 /〔2〕平面応力近似 /〔3〕平面ひずみ近似 5.5 内圧を受ける薄肉円筒 薄肉円筒の問題 (コラム)内圧と外圧を受ける薄肉円筒の応力 5.6 焼きばめ問題 鋼管と銅管の焼きばめ 5.7 応力の座標変換と主応力 〔1〕主応力 /〔2〕主せん断応力 /〔3〕モールの応力円 5.8 ロゼットゲージによる応力測定 ロゼットゲージ 5.9 多軸応力状態での降伏条件 二つの降伏条件 (コラム)寸法効果 5章のまとめ 演習問題 6.応力集中 6.1 円孔の応力集中 〔1〕円孔縁での応力分布 /〔2〕応力集中率 /〔3〕円孔縁での応力成分 /〔4〕有限要素法による応力集中の解析例 / 〔5〕二つの円孔の干渉 6.2 応力集中のいくつかの例 〔1〕四角形の孔による応力集中 /〔2〕隅部の応力集中 / 〔3〕だ円孔の応力集中 6.3 応力集中の原因 応力集中源の発生 6.4 応力集中による破損の例 〔1〕輸送船Schenectady号の破壊事故 /〔2〕ジェット旅客機コメット号の墜落事故 /〔3〕日本航空123便の墜落事故 /〔4〕アロハ航空の飛行機上部剥離事故 /〔5〕もんじゅの温度計ケースの破損事故 /〔6〕ドイツの高速鉄道の脱線事故 /〔7〕新幹線の台車の疲労破損事故 (コラム)新聞を読んで材料力学を 6.5 応力集中の緩和 隅部の応力集中の緩和 6.6 応力集中を考慮した設計 〔1〕切り欠き係数β125 /〔2〕αとβの関係 /〔3〕応力集中部の監視 (コラム)身近な応力集中の例 6章のまとめ 7.コンピュータによるシミュレーション…有限要素法 7.1 有限要素法とは 〔1〕コンピュータによる解析 /〔2〕理論と実現方法 / 〔3〕実行環境と有限要素法ソフトウェア /〔4〕有限要素法の適用範囲 /〔5〕CAEシステム (コラム)有限要素法は自然現象をどこまで表現できるでしょうか 7.2 有限要素法の理論 〔1〕仮想仕事の原理 /〔2〕有限要素法の定式化 / 〔3〕有限要素法による数値解析例 7.3 有限要素法による解析 解析作業の流れ 7.4 モデル作成/メッシュ生成/境界条件とサンブナンの原理 〔1〕モデル作成 /〔2〕メッシュ生成 /〔3〕境界条件設定 7.5 境界条件にまつわる大切なポイント 〔1〕剛体変位と剛体回転 /〔2〕対称境界条件 /〔3〕4分の1対称,8分の1対称 /〔4〕接触問題の扱い方 7.6 解析/可視化/適切な解析結果の見方とその検討 〔1〕解析 /〔2〕可視化 /〔3〕適切な解析結果の見方とその検討 /〔4〕計算結果の品質保証 (コラム)有限要素法の達人になる近道は? 7.7 いくつかの失敗事例の紹介 7章のまとめ 演習問題 8.機器の保守・管理 8.1 破壊の力学 〔1〕材料の破壊過程 /〔2〕破壊力学 8.2 き裂先端の応力と応力拡大係数 〔1〕き裂にかかる力のモード /〔2〕応力拡大係数 8.3 破壊条件と破壊靱性 〔1〕脆性破壊と延性破壊 /〔2〕脆性破壊の破壊条件 (コラム)破壊はいつでも悪者でしょうか 8.4 機器の保守・管理の手順 機器の保守・管理に必要な技術 8.5 応力拡大係数の求め方 〔1〕引張りを受ける帯板のき裂 /〔2〕さまざまなき裂の応力拡大係数 8.6 破壊靭性値の求め方 〔1〕破壊靭性値の板厚依存性 /〔2〕破壊靭性試験法の概略 8.7 疲労き裂進展予測 パリス則によるき裂進展予測 8.8 フラクトグラフィ いくつかの破面形態 (コラム)さらに進んで学ぶには 8章のまとめ 参考文献 演習問題解答 索引