恋する塵~リハビリテーション未来圏への旅~
宮本 省三 著
内容
目次
[収録エッセイ(36編)] ・波に浮かぶ泡、水面に反射する陽光 ・ここは君のいる場所ではない ・奇妙な人間の魂ふたつ~それはオリッサ姉妹の別れから始まる ・山の焚火のモラルをめぐって~南の風が吹きぬける時、姉は弟を愛するようになる ・脳性麻痺児に対するマッサージ治療の古い記録 ・幼児虐待と運動療法 ・受難(Passion) ・昼下がりの光景 ・水俣病は埋立てられる時代なのか ・痴呆性老人の世界~老いの美と生の極限へのまなざし ・何を見ても何かを思い出す ・セーキは自分で洗いますか? ・証明するものはありますか? ・四つ葉のクローバー ・ある日、重度心身障害児施設で ・指しゃぶり ・永遠のピンポン玉 ・お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい ・成瀬 - 小池論争 ・徹底的に間違っているんだよ! ・われわれの思考とは、すべてなにかの間違いである - レッド・ツェッペリン「天国への階段」より ・アヴェロンの野生児 ・彼女の微笑 ・土佐の夏 ・一九九〇年の手紙 ・患者さんからの手紙 ・バッテリー ・月光はスィングの彼方に - ある天才ピアニストへのオマージュ ・遠い日の記憶 ・患者さんに教えられたこと - ある認知症患者との対話から ・あるものの代わりにある何か ・メタモルフォーゼ ・運動メロディは知覚の旋律である ・記憶は経験に貼りついた感覚である ・愛する女のように、未来を愛する人たち ・塵となるだろう、しかし恋する塵に