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丸善のおすすめ度

グリーン経済学~つながってるけど、混み合いすぎで、対立ばかりの世界を解決する環境思考~

ウィリアム・ノードハウス  著

江口泰子  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \4,180(税込)         
発行年月 2023年01月
出版社/提供元
みすず書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 416p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/理工学/環境科学・工学/環境科学・工学
ISBN 9784622095712
商品コード 1035735460
NDC分類 519
基本件名 環境経済学
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年02月4週
書評掲載誌 日本経済新聞 2023/04/01、日本経済新聞 2023/12/23
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035735460

著者紹介

ウィリアム・ノードハウス(著者):(William Nordhaus)イェール大学経済学教授。専門はマクロ経済と環境。気候温暖化を抑制するための科学、経済学、政策を統合したDICEモデル、RICEモデルを構築。アメリカ経済学会会長、イェール大学学長、カーター政権の大統領経済諮問委員なども歴任。2013-15年にはボストン連邦準備銀行議長を務めた。2018年ノーベル経済学賞を受賞。受賞理由は「気候変動をマクロ経済分析に統合した業績」。邦訳 『気候カジノ』(藤﨑香里訳、日経BP、2015)『地球温暖化の経済学』(室田泰弘・山下ゆかり・高瀬香絵訳、東洋経済新報社、2002)『サムエルソン経済学』(P・サムエルソンとの共著、都留重人訳、岩波書店、1992)ほか。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
江口泰子(翻訳):(えぐち・たいこ)翻訳家。訳書 パーロース『サイバー戦争 終末のシナリオ』(早川書房、2022)トゥーズ『世界はコロナとどう闘ったのか?』(東洋経済新報社、2022)バルファキス『クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界』(講談社、2021)トゥーズ『暴落』(共訳、みすず書房、2020)ほか。*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

内容

ノーベル経済学賞受賞者による『フォーリンアフェアーズ』誌ベストブック

「グリーンのレンズから見た経済学のすべてだ」
ニコラス・クリスタキス(『ブループリント』)

「これまでに読んできた中で最良の環境書だ…人類の未来、そして地球とあらゆる生命の未来についてのガイドを探しているなら、それこそが本書だ」
キャス・サンスティーン(ハーバード大学ロースクール教授)

「ノードハウス自身が生み出し、洗練させてきた経済的ツールが、いかにグローバルなグリーン目標を達成しうるかを示している」
ジェフリー・サックス(コロンビア大学教授)

「グリーン[とは]個人の行動、企業、政治活動、法に対する新たなアプローチを表す社会的ムーブメントの意味だ。現代の産業社会がもたらす危険な副次的影響と、その影響を解決するか、少なくとも歯止めをかける方法についての、関連し合ったアイデアの集合である。…本書では、社会、経済、政治分野の幅広い問題をグリーンの観点から考察する。…例をあげれば、グリーンエネルギーの税制を変更する、国内生産を表すもっと正確な指標を考え出す、グリーンエネルギーのインセンティブを高める、などだ。これらは[…]法や人びとの態度を変えることで社会を変えていく方法である。…
未来を脅かす課題に取り組む能力について、私たちは楽観的にも悲観的にもなれるだろう。その反面、私たちが未知の海域に漕ぎ出しているのも事実だ。…だが、もし私たちが知性に裏づけされた誠実さと先見の明を持って未来と向き合えるなら、グリーンアースという夢を実現できるのだ」(本文より)
環境思考で経済的効率性、持続可能性、政治、税制、倫理、金融といった現代社会のあらゆる側面を鳥瞰する。

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