内容
薬理学のバイブルとして,初版から30年近くにわたり,医学・薬学部学生から研究者まで多くの読者に支持され高い評価を得ている教科書.「薬と生体の相互作用」の理解のために「多くの薬は疾病によって異変をきたした生理活性物質の受容体,細胞内情報伝達分子を標的としている」との明確な立ち位置から,総論的項目の細胞内情報伝達系,チャネルとトランスポーター,生理活性物質の章には新たな情報が詳述されている.暗記からの脱皮を念頭に,各論ではできる限り薬の作用機序による分類を試み,疾患の臨床症状と病因を概説し,疾患遺伝子とその変異に関する情報が加えられ,さらに読者の理解が深まるよう配慮した.