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定本現代イギリス経済学の群像~正統から異端へ~

根井 雅弘  著

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価格 \3,300(税込)         
発行年月 2019年08月
出版社/提供元
白水社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 262p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/経済学/経済学説・経済思想
ISBN 9784560097236
商品コード 1030622690
NDC分類 331.233
基本件名 経済学者
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2019年10月1週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030622690

著者紹介

根井 雅弘(著者):1962年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。京都大学大学院経済学研究科教授。著書に「経済学の歴史」「経済学再入門」「ケインズを読み直す」など。

内容

経済学を変えた一冊

 すべてが暗転していく1930年代は、経済学の黄金時代だった。周知の通り、ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』が刊行されたのは1936年のことである。
 当時、ケンブリッジ大学のケンブリッジ・サーカス、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのロビンズ・サークルには、当代切っての天才が集った。
 ヒックス、カルドア、J・ロビンソン、ロビンズ、カレツキ、ハロッド……本書は彼らの生涯と理論を有機的に連関させることを通じて、現代経済学の生誕を描くだけでなく、20世紀の精神史に肉薄していく。
 経済学はいつからか「制度化」したと言われる。第二次世界大戦後、「新古典派総合」が主流となり、分厚いテキスト(サムエルソン『経済学』)と数式が経済学の「正統」とみなされるようになった。
 それにより、経済学は体系化されて、たしかに学びやすくなったが、そこにケインズの時代以来の「経済学の第二の危機」(J・ロビンソン)が巣食っているのではないか。こうした現代経済学の巨人たちの問いは、著者の問いでもある。1989年に刊行され、現代経済学の風景を一変させた記念碑的著作!