内容
本書は日本糖尿病学会が総力を挙げて編集・執筆したガイドブックで,コンパクトな1冊ながら,糖尿病診療の基本的な考え方から最新情報までをわかりやすくまとめた,充実した内容となっている.内科医はもとより,他科の医師,コメディカルスタッフなどにもご好評いただき,広く活用いただいている.今回の改訂では,11章「病態やライフステージに基づいた治療の実例」を新設するなど,全面的に内容をアップデートしている.
【改訂のポイント】
◉より具体的な治療薬の選択基準を示すべく,11章「病態やライフステージに基づいた治療の実例」を新設.
◉4章「食事療法」の記載内容を,『糖尿病診療ガイドライン2019』に合わせて大幅に改訂.
◉初版以来,基本的に変更されていなかった「図6 糖尿病治療の目標」を大幅に変更.「図8 インスリン非依存状態の治療」も大幅に改訂.
◉治療薬の作用機序のより正確な理解の上に立って,前版33頁に掲載した「図9 病態に合わせた経口血糖降下薬の選択」を,今回は「図9 2型糖尿病の病態」と「表6 2型糖尿病の血糖降下薬の特徴」(37~39頁)に分離し,後者の記載事項を大幅に追加.
◉COLUMN「糖尿病に関わるスティグマとアドボカシー」,「サルコペニアとフレイル」,「就労期における未治療と治療中断」を追加.
◉6章「薬物療法」と付録「血糖降下薬一覧表」において,2020年4月現在の薬剤情報にアップデート.