安福規之,
石藏良平,
大嶺聖,
笠間清伸,
酒匂一成,
蒋宇静,
末次大輔,
杉本知史,
林泰弘,
福林良典,
松原仁,
椋木俊文,
村上哲,
山本健太郎
著
内容
「はしがき」より
本書は,山内豊聡先生(九州大学名誉教授)の教科書「土質力学」のリブート本として九州・沖縄在住の教員で協働して執筆した土質力学の入門書である。リブートには再出発,再始動という意味があり,はじめて土質力学を学ぶ学生や技術者の独習に適した内容となっている。手元に一冊,置いていただいて,必要な時に何度でも読み直していただきたいテキストである。
本書を執筆するにあたっては,執筆者間での意見交換,出版社の要望等を踏まえ,次のような事項に留意している。
1) 九州・沖縄在住の若手の教員が協働して,各章間のつながりを共有しながら執筆する。
2) その際,山内先生の2001年版(最終版)の教科書の構成を最大限活かし,考え方の理解に充填を置きつつ,新たに定着している知見も取り入れて,より現状にあった内容を実現する。
3) 各章に「はじめに」の節を新たに設け,どのようなことがその章で学べるのかを学生の視点から分かりやすく示す。
4) 各章には,理解を深めるために必要な「例題」を設けるとともに,理解の確認が独自でできるよう「演習問題」を各章に設定する。また,演習問題の解答例や式の誘導過程などは,Web等を活かして丁寧でわかりやすいものとする。
5) 地盤工学用語辞典((公社)地盤工学会編, 2006年)の見出し用語として示されている「技術用語」が検索できるように標記を工夫する。
6)これからの土質力学として「土質力学で学べること」,「土の動的性質」および「地盤の環境と防災」に関する新たな章を組み入れ,学生の理解の幅を広げる工夫をする。
このような点を随時,執筆者で確認しながら執筆を進め,漸く14名の執筆者で一つのまとまった本を創り上げることができた。