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『後二条師通記』論~平安朝<古記録>というテクスト~(研究叢書 516)
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在庫状況
有り
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お届け予定日
3~4日
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価格
\9,350(税込)
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発行年月 |
2019年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
11p,356p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/日本史 |
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ISBN |
9784757609372 |
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商品コード |
1031164549 |
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NDC分類 |
210.38 |
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基本件名 |
後二条師通記 |
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個人件名 |
藤原/師通 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2019年12月4週 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031164549 |
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著者紹介
中丸 貴史(著者):1979年埼玉県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。防衛大学校人文社会科学群人間文化学科准教授。博士(日本語日本文学)。
内容
古記録を歴史資料としてでも文学作品としてでもなく、言葉によって織りなされたテクストとして論じる。平安朝の言説を考えると、いわゆる文学作品に限らず、漢文や仮名文で書かれたものは、それぞれが孤立的に存在していたのではなく、むしろ相互に関係しあいながら生成された。本書は古記録を、その内部の論理のみならず、他のテクストとの関係のなかからとらえ、平安朝の言説の一端を明らかにしようという試みである。具体的には、関白藤原師通の『後二条師通記』を主たる対象とする。摂関家では道長に次いでまとまって残っており、院政期初頭の摂関嫡流の日記として重要である。これをテクスト生成、東アジア古典世界における日本漢文(学問と漢籍引用)、論理(私日記の発生、記憶と記録、語りと筆録)の三側面から論じる。「漢文」で書かれた「日次」の「記録」の論理と構造を明らかにし、時代の転換期を生きた記主師通の言説に迫るとともに、古記録の新たな研究の視座を示す。