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水の大陸アジア~ヒマラヤ水系・大河・海洋・モンスーンとアジアの近現代~

スニール・アムリス  著

秋山 勝  翻訳
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日 
価格 \4,180(税込)         
発行年月 2021年01月
出版社/提供元
草思社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 498p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/理工学/土木工学/海洋・河川工学
ISBN 9784794224941
商品コード 1032700808
NDC分類 517.22
基本件名 水資源
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年03月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2021/03/27
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032700808

内容

世界最高峰のヒマラヤ山系に発する幾多の大河が流れるアジア。
その「水」の恩恵と災厄との格闘がそのままアジアの歴史でもある。
水の確保が人間の生活を支え、文明のかたちを定めてきた。
アジアが現在、世界人口の過半数を擁するのは、自然増加ではなく
綿々と続く水との格闘の成果でもある。
だが、近代以降の水利技術の発達、それによる政治社会システムの変化が
人口膨張、都市化の拡大、急激な経済開発を産み、その果てに水資源の枯渇や
水質の広範な汚染が引き起こされ、それが新たな地域格差と紛争を生み出している。

 本書は近現代200年にわたるアジアについて、植民地帝国、資本主義、
独立革命といった従来の歴史視点に「水」という新しい次元を加えることで、
まったく新しい姿を描き出すものである。
気候変動によってさらなる水資源の枯渇と争奪、地政学的な変化が広がりつつある現在、
人間と水を考えるうえできわめて示唆に富んだ書である。

目次