内容
家族社会学のこれまでの歴史と蓄積された研究成果、現在取り組んでいる研究課題とその成果、さらにはこれからの将来的な研究課題についてまとめた中項目事典。1章では家族社会学がどのような学問であるのかを歴史をふまえて解説するとともに、家族を研究対象としている他の学問領域の家族研究も取り上げる。2章では家族社会学の理論と方法を解説するとともに、家族の多様化に対応して理論と方法も多様化している動向を示す。3章では家族の歴史的、社会・文化的多様性を社会史・歴史社会学や人類学、国際比較の観点から解説する。4章ではライフイベントごとに項目を立てることで家族の多様性とそれらのライフイベントとの関連が理解できる構成とした。一方、5章では家族と社会の関連を扱う。研究領域が、古くからあるものから新たに登場したものまで多様化していることを示す。6章では家族社会学が現在、挑戦的に取り組んでいる新しい家族研究を解説する。