山口　二郎, 寺島　実郎 　著

内容

目次

序　政権交代がもたらしたもの──山口二郎 　　　可能性の芸術としての政治を実感させる 　　　ムダ削減をめぐる混迷と民主党の曖昧さ 　　 「生活第一」の具体化へ １　世界の構造転換と日本の全体知──寺島実郎 　　　＜山口二郎の眼＞「脱９・11」へのパラダイム転換 　　　アメリカって国家管理型経済なのですか？ 　　　米中連携と日本の孤立 　　　アメリカへの資金流入の変化 　　　物語を作るアメリカ 　　　グリーン・ニューディールはＩＴ革命を越えるか 　　　アメリカを通してしかモノを視られない日本 　　　実体性と自律性を鍛える 　　　問われる総合エンジニアリング力 　　　生真面目な愚かさ ２　メディアと民主主義──西山太吉 　　　＜山口二郎の眼＞市民社会の不在 　　　第二の敗戦・プラザ合意 　　　メディアの大罪 　　　沖縄密約と国家権力 　　　日米軍事一体化 　　　情報開示請求訴訟 　　　メディアは国家の中枢神経 　　　バックグラウンド・ブリーフィングの重要性 　　　ジャーナリストを育てる 　　　批判が国家を質す ３　米・欧・中三極の時代──外岡秀俊 　　　＜山口二郎の眼＞グローバル化がもたらした危機の連鎖 　　　四川大地震と権威主義的資本主義 　　　中国改革開放路線と私有化 　　　トリクル・ダウン・エフェクト 　　　独裁制とグローバル経済の一体化 　　　腹芸からディベートの政治へ 　　　抵抗勢力としての古いヨーロッパ 　　　メディアの責任 ４　文化でつながるアジア──寺脇研 　　　＜山口二郎の眼＞教育がつくる東北アジアの平和 　　　文化でアジアの壁を乗り越える 　　　韓国と日本はこんなに似ている 　　　世代間の断絶 　　　歴史に己を学ぶ 　　　文化で所得を再配分 　　　文化は安全保障である 　　　ありのままを認める 　　　道楽できるわが身に感謝 5　民主政治の進化と市民社会の活性化──山口二郎 　　　政治を変えることの意味 　　　自民党政権崩壊の理由 　　　政権交代によって何を変えるのか 　　　市民は無力ではない おわりに