なるほどなっとく!解剖生理学 改訂3版
多久和 典子, 多久和 陽 著
内容
目次
第1章 人体の基本構造 A ヒトの体とは 1.ヒトの体はどのようにしてできたか 2.人体の概要 ①身体の全体像 ②動物機能と植物機能 3.身体の各部位 ①頭部・頚部 ②体幹 ③上肢・下肢(体肢) 4.身体の基準面・基準線 5.姿勢・体位・肢位 6.人体の階層的構造 B 細 胞 1.細胞の基本構造 2.転写と翻訳(タンパク質合成) 3.エネルギー代謝 4.細胞の増殖(DNA複製と細胞分裂) 5.細胞の分化 6.細胞間の情報伝達 [Column]iPS細胞(人工多能性幹細胞) C 組 織 1.上皮組織 [Column]癌腫と肉腫 2.神経組織 3.筋組織 4.支持組織 D 体液とホメオスタシス 1.細胞内液と細胞外液 [Column]静止膜電位のなりたち 2.ホメオスタシス 第2章 循環器系 A 循環器系の構成 1.心血管系(循環器) 2.リンパ管系 B 肺循環と体循環 1.酸素の取り込み・運搬 2.全身の血液分配 C 心 臓 1.心臓の概観 2.心臓のポンプとしての特性 3.心臓の壁を構成するもの 4.冠状動脈 5.心臓の内部構造 6.刺激伝導系 7.心電図 8.心臓のポンプ機能と大動脈の補助ポンプ機能 9.自律神経による心機能の調節 D 血 管 1.動脈・静脈・毛細血管の構造 2.血管の吻合と側副血行路 3.体循環の主要な動脈 ①大動脈弓から分岐する動脈 ②胸大動脈から分岐する動脈 ③腹大動脈から分岐する動脈 ④総腸骨動脈とその枝 4.体循環の主要な静脈 ①上大静脈・下大静脈 ②門脈 5.静脈還流を増やすしくみ 6.肺循環の動脈と静脈 E 血圧とその調節機構 1.血 圧 2.血圧を決める要因 ①心拍出量 ②末梢血管抵抗 3.脈波の伝播と脈拍 4.血圧測定のしくみ 5.血圧を調節する3つのしくみ [Column]血圧測定時の注意点 ①自律神経による血圧の神経性調節 ②ホルモンによる血圧の体液性調節 ③一酸化窒素による局所性調節 6.血管の調節に関わるその他のしくみ ①脳と腎臓の動脈がもつ自動調節能 ②代謝産物による血管拡張と血流増加 ③血管に作用するその他のホルモンや生理活性物質 F リンパ管系 G 微小循環 [Column]むくみ(浮腫)の原因 第3章 呼吸器系 A 呼吸とは何か? 1.外呼吸と内呼吸 2.呼吸における血液循環の役割 3.呼吸運動 B 呼吸器系の構成と呼吸のしくみ C 呼吸器系の構造 1.気 道 ①鼻と鼻腔・副鼻腔 ②咽頭 ③喉頭 [Column]発声と構音 ④気管・気管支 2.肺 ①肺の肉眼的構造 ②末梢気道と肺胞 [Column]肺 炎 [Column]喫煙の害 ③肺胞の組織構造とガス交換 D 血液による呼吸ガスの運搬 1.赤血球による酸素運搬 2.赤血球による重炭酸イオン生成 E 胸郭・胸腔・縦隔と胸膜・胸膜腔 1.胸郭・胸腔・縦隔 2.胸膜・胸膜腔 [Column]吸息・呼息時の肺胞内圧 F 呼吸運動(換気運動)のしくみ 1.呼吸筋・補助呼吸筋と呼吸運動 [Column]術後肺炎を予防するために 2.呼吸中枢 G 呼吸機能の検査 1.換気機能の検査(スパイロメトリー) 2.酸素拡散能(血液の酸素化)の検査 H 呼吸の化学調節 1.呼吸運動の化学調節 I 酸-塩基平衡 1.酸-塩基平衡のしくみ [Column]CO2ナルコーシス 2.酸血症(アシデミア)とアシドーシス 3.アルカリ血症(アルカレミア)とアルカローシス J 血液(動脈血)ガス分析とSpO2 1.経皮的動脈血酸素飽和度の測定 第4章 消化器系 A 消化器系とは B 消化管 1.消化管の概観 ①消化管の各部位の役割 ②消化液とそのはたらき ③消化管の基本構造 ④消化管の神経支配 2.口 腔 ①舌 ②唾液腺 ③歯・歯肉 ④咀嚼 ⑤口蓋 3.咽 頭 4.嚥下運動 5.食 道 6.胃 ①胃の概要 ②胃液分泌 7.小腸(十二指腸・空腸・回腸) ①十二指腸 ②膵液と胆汁 ③空腸と回腸 ④栄養素の吸収と肝臓への輸送 [Column]炭水化物(糖質と食物繊維) 8.大 腸 [Column]脂質について [Column]タンパク質について 9.直腸・肛門と排便のしくみ 10.免疫器官としての消化管 11.消化管の血管支配と門脈 C 肝臓・胆道・膵臓 1.肝 臓 ①肝臓の構造 ②肝臓の機能 ③門脈の役割 2.胆 道 3.膵 臓 ①膵外分泌部 ②膵内分泌部 D 腹腔・後腹膜と腹膜・腸間膜 1.腹腔・腹膜と後腹膜 2.腸間膜 第5章 腎・尿路系(泌尿器系) A 腎臓と尿路の構成と役割 1.腎・尿路系の概観 2.腎臓の役割 B 腎臓の構造と機能 1.腎臓の肉眼的構造 2.腎臓の組織構造 3.腎臓での尿生成の概略 4.糸球体濾過 ①糸球体濾過膜 ②糸球体濾過圧 ③糸球体濾過値とクレアチニン・クリアランス ④糸球体濾過値の減少 [Column]急性腎不全 vs 慢性腎不全・慢性腎臓病(CKD) 5.尿細管・集合管における再吸収と分泌 ①近位尿細管 ②ヘンレのループ ③遠位尿細管 ④集合管 6.傍糸球体装置 ①レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系 ②糸球体濾過量の調節 7.腎尿細管による酸-塩基平衡の調節 8.腎臓から分泌される生理活性物質 ①レニン ②活性型ビタミンD ③エリスロポエチン C 尿 路 1.尿路の構造 2.尿 管 3.膀 胱 4.尿 道 5.蓄尿と排尿 [Column]尿所見の異常 第6章 血液・免疫系 A 血液の概要 B 血 漿 1.無機イオン(電解質) [Column]生理食塩水と等張液 2.血漿タンパク 3.その他の有機物 C 血液細胞 1.赤血球 ①赤血球の構造 ②赤血球の役割 ③赤血球新生 ④赤血球の一生とビリルビン代謝 2.白血球 ①顆粒球 ②単球 ③リンパ球 3.血小板 D 止血と線溶 1.止血のしくみ 2.線維素溶解 E 造血のしくみ F 免疫のしくみ 1.自然免疫 2.獲得免疫 ①体液性免疫 ②細胞性免疫 3.免疫器官 ①骨髄 ②胸腺 ③リンパ節 ④脾臓 ⑤粘膜関連リンパ組織 G 血液型とヒト白血球抗原 1.血液型 ①ABO式血液型 ②Rh式血液型 2.ヒト白血球抗原 [Column]Rh血液型不適合妊娠による新生児溶血性貧血 第7章 自律神経系と内分泌系 A 動物機能と植物機能 1.動物機能 2.植物機能 B 自律神経系 1.自律神経の作用 ①交感神経 ②副交感神経 [Column]アドレナリン・ノルアドレナリンのα作用とβ作用 2.自律神経の構造 ①交感神経 ②副交感神経 C 内分泌系 総論 1.ホルモンとは? 2.ホルモンの化学構造と受容体 ①ホルモンの化学構造 ②ホルモンの受容体 3.内分泌腺・内分泌細胞 4.ホルモン分泌の調節 D 内分泌系 各論 1.視床下部と下垂体前葉・後葉 ①視床下部-下垂体系の構造 ②視床下部の植物機能調節中枢としてのはたらき ③視床下部の内分泌機能 ④下垂体前葉の機能 ⑤下垂体後葉の機能 2.甲状腺 ①甲状腺の構造と役割 ②甲状腺ホルモン ③カルシトニン 3.副甲状腺 4.副 腎 懸念 ①副腎髄質 ②副腎皮質 5.ランゲルハンス島 ①インスリン ②グルカゴン 6.性 腺 ①精巣(睾丸) ②卵巣 ③更年期 7.その他のホルモンとその産生細胞 ①消化管ホルモン ②心房性ナトリウム利尿ペプチド ③造血ホルモン ④アンジオテンシンⅡ ⑤脂肪組織がつくるホルモン ⑥骨格筋・骨がつくるホルモン 第8章 神経系 A 神経系の概観 1.中枢神経 2.末梢神経 3.神経細胞と神経支持細胞 ①神経細胞とシナプス ②神経支持細胞 B 中枢神経 1.灰白質と白質 2.大 脳 ①大脳皮質の機能局在 ②大脳皮質連合野 ③大脳辺縁系 ④大脳の内部 3.間脳・下垂体 ①視床 ②視床下部 [Column]視床下部と生命活動の日内変動 [Column]視床下部とストレス反応 ③下垂体 4.脳 幹 5.小 脳 C 脳を養う血管 1.脳の動脈 ①内頚動脈系 ②椎骨・脳底動脈系 2.脳の静脈 3.脳の血液循環の特徴 [Column]脳血管障害の部位による症状の違い D 髄膜・髄液と脳室系 1.髄膜とクモ膜下腔 2.脳室系と髄液 E 脳神経 F 脊髄と脊髄神経 1.脊髄と脊髄神経の概観 ①脊髄の灰白質と白質 ②前角・後角と前根・後根 ③側角 2.脊髄の髄膜と血管 3.脊髄反射 [Column]脊髄損傷 4.デルマトーム 5.神経叢 6.上肢・下肢を支配する主要な末梢神経 ①腕神経叢から発し上肢を支配する神経 ②腰神経叢から発し大腿前面・内側と下腿内側を支配する神経 ③仙骨神経叢から発し大腿後面と下腿・足を支配する神経 G 伝導路 ①運動の下行性伝導路(遠心性) ②感覚の上行性伝導路(求心性) [Column]認知症 第9章 感覚器系 A 感覚器 総論 1.感覚はどうやって感じられるのか 2.感覚の分類 3.感覚の適刺激 4.感覚器の性質 5.感覚刺激が引き起こす反射反応 B 視覚器 1.視覚器の構成と役割 2.眼 球 ①角膜 ②虹彩 ③毛様体 ④水晶体・硝子体 ⑤脈絡膜 [Column]屈折異常 ⑥網膜 3.網膜から視覚中枢までの脳内伝導路 4.眼球付属器 ①涙と涙腺・鼻涙管 ②上眼瞼と下眼瞼 ③外眼筋 C 聴覚器と平衡感覚器 1.耳の構造 2.外 耳 3.中耳(鼓室) 4.内 耳 ①蝸牛(聴覚) ②前庭と半規管(平衡感覚) [Column]難聴の種類と聴覚の検査 D 嗅覚器 1.嗅覚の役割と特徴 2.嗅覚器と嗅覚 E 味覚器 1.味覚の役割と特徴 2.味覚器のしくみ 3.味覚と舌の一般感覚の伝達 F 皮 膚 1.皮膚の役割 [Column]体温調節のしくみ 2.皮膚の基本構造 ①表皮 ②真皮 ③皮下組織 ④皮膚の血液循環 3.皮膚の付属器 ①毛 ②爪 [Column]チアノーゼ ③汗腺と脂腺 4.感覚器としての皮膚 ①触圧覚の機械力受容器 ②痛覚と温冷覚を受容する自由神経終末 第10章 運動器系 A 運動器系の概要 B 骨 格 1.骨の特徴 ①骨の構造 ②骨のリモデリング ③骨とカルシウム代謝 2.軟骨の構造 3.骨の発生と成長 4.全身の骨格の概要 5.関節の構造と動き C 骨格筋 1.骨格筋の概要 ①骨格筋の呼称 ②協力筋と拮抗筋 ③等尺性収縮と等張性収縮 2.筋膜と腱・腱鞘 3.骨格筋の特徴 ①骨格筋の組織構造 ②骨格筋が収縮するしくみ ③深部感覚と筋紡錘・腱紡錘 ④骨格筋のエネルギー代謝 D 体幹の骨格と筋 1.脊 柱 2.胸 郭 3.胸部の筋 ①胸部深層の筋群 ②胸部浅層の筋群 4.横隔膜 5.腹壁の筋<