井上たかひこ（著者）：1943年茨城県生まれ。法政大学卒業後、米国テキサス州テキサスA＆M大学大学院水中考古学専攻修了。同大の水中考古学研究所で「水中考古学の父」ジョージ・バス博士の薫陶を受け、東洋人として初の水中考古学の学位を得るとともに世界的に著名な水中遺跡の発掘調査に参加。その後、筑波大学大学院歴史人類学研究科研究生を経て、茨城大学非常勤講師、カルチャースクール講師なども務めた。日本テレビ『世界一受けたい授業』に講師役として出演するなど日本の水中考古学の第一人者として活躍。日本水中考古学調査会会長。著書に『水中考古学への招待』『気がついたら水中考古学者』（茨城文学賞）『水中考古学のABC』（いずれも成山堂書店）『海の底の考古学』（舵社）『水中考古学』（中央公論新社）など。

龍馬のハッタリ、クレオパトラの謎、タイタニック探査の裏話…。謎に包まれた文明や人類のいとなみを示す物的証拠が数多く埋没している水中の遺跡。それらを研究調査する水中考古学を紹介する。『産経新聞』連載を書籍化。