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書評掲載

相馬遷子の百句~一人の医師として~

仲 寒蟬  著

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価格 \1,650(税込)         
発行年月 2024年06月
出版社/提供元
ふらんす堂
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 203p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784781416618
商品コード 1038678860
NDC分類 911.362
個人件名 相馬/遷子
書評掲載誌 毎日新聞 2024/08/12
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038678860

著者紹介

仲 寒蟬(著者):1983年、信州大学医学部卒業。
1996年、「港」俳句会に入会、大牧広に師事。
2004年、 第一句集『海市郵便』刊行、山室静佐久文化賞受賞。
2005年、第50回角川俳句賞受賞。
2014年、 第二句集『巨石文明』刊行、第65回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。
2023年、第三句集『全山落葉』刊行。

現在 「 牧」「平」代表、「群青」同人。現代俳句協会・俳人協会会員。

内容

◆百首シリーズ
名句が気軽に読める百句シリーズに夏相馬遷子が登場!

◆一人の医師として
相馬遷子と言えば「馬酔木」の高原派としか知らなかった。その遷子と同じ佐久に住むこととなり、同じ地域で医師として働くようになって俄然その俳句に興味を持ち始めた。
読み進めるうちに遷子という作家の俳句は一括りにできるほど単純ではなく、信州の自然を中心とした自然詠から社会性俳句、境涯俳句、それに著者が医師俳句と呼ぶもの、さらには闘病俳句に至るまで幅広いジャンルに亙ることが分かった。
職場俳句運動とか教師俳句などが遷子の所属する「馬酔木」でも声高に叫ばれていた。また遷子が兄事した石田波郷は「境涯俳句」を提唱し、遷子は「馬酔木」だけでなく波郷が主宰する「鶴」にも投句していた。遷子が自分の職業である医師とその業務を俳句で表現しようとしたのはごく自然の成り行きだったのである。
(解説より)