McKnight, Paterson, & Zakrzewski on the Law of International Finance 2nd ed. H 1376 p. 17
内容
高く評価された包括的な本書は、英国法のもとでの国際金融取引に関連した法的課題を分析しています。第2版は完全改訂されることにより、2008年に出版された第1版以後の規制や実務、判例法の主要な進展に対応しています。
この間の最も注目すべき進展は、2008年から2009年にかけての世界金融危機であり、その影響により国際金融の本質が完全に変化したことを受け、この新しい版では専門家による編集・執筆チームが危機後の国際取引の法的枠組みを反映した改訂を行っています。
新しい版では2008年以降に起こった銀行規制への重大な変化をカバーしています。抵触法とクロスボーダーの倒産処理に関する主要な進展が、Rubin v Eurofinance の判決の影響を含め取り扱われています。第2版ではさらに、ソブリン債務の分野の主要な訴訟、貸付市場における重要な発展、さらにクロスボーダー取引に対する意見書への増大する要請などの法律意見書の提供における近年の課題について考慮しています。また、金融危機の影響を受けての金融構造の発展についても調査されています。デリバティブ分野での重要な訴訟(リーマンブラザーズの破綻への対応という一面があります)や国際スワップデリバティブ協会によって提案されているデリバティブ契約の改定案についても検討されています。さらに、イギリス法律委員会やロンドン市Law Societyの特別諮問委員会による提案に基づく担保付取引に関する更なる研究もカバーされています。
国際金融の実務のあらゆる側面における取引の詳細な分析を提供することによってこの文献はこの分野で仕事をするすべての実務家や研究者にとって必須の資料集となっています。