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ナチ・ドイツの終焉~1944-45~
宮下 嶺夫
翻訳
小原 淳
他
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在庫状況
有り
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お届け予定日
3~4日
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価格
\6,820(税込)
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発行年月 |
2021年11月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
543p,153p 図版16p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/歴史学/ドイツ・オーストリア・スイス史 |
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ISBN |
9784560098745 |
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商品コード |
1033737192 |
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NDC分類 |
234.074 |
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基本件名 |
ドイツ-歴史-ナチス時代(1933〜1945) |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2022年01月1週 |
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書評掲載誌 |
読売新聞 2021/12/19、産経新聞 2022/02/20 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033737192 |
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著者紹介
イアン・カーショー(著者):Ian Kershaw
1943年、英国オールダム生まれ。英国シェフィールド大学名誉教授。英国学士院フェロー。ドイツ現代史、ナチズム研究の世界的権威であり、英国勲爵士への叙勲をはじめ、数多くの学術賞を受賞している。主な邦訳書に、『ヒトラー 権力の本質』、『ヒトラー 1889-1936 傲慢 上』、『ヒトラー 1936-1945 天罰 下』、『地獄の淵から ヨーロッパ史1914-1949』、『分断と統合への試練 ヨーロッパ史1950-2017』(以上、白水社)がある。
宮下 嶺夫(翻訳):1934年京都市生まれ。慶応義塾大学文学部卒。
主要訳書 H・ファースト『市民トム・ペイン』、N・フエンテス『ヘミングウェイ キューバの日々』(以上、晶文社)、W・ロード『真珠湾攻撃』、R・マックネス『オラドゥール・大虐殺の謎』(以上、小学館)、G・ジャクソン『図説スペイン内戦』(彩流社)、A・ドルフマン『ピノチェト将軍の信じがたく終わりなき裁判』(現代企画室)、P・プレストン『スペイン内戦 包囲された共和国1936-1939』(明石書店)、F・ケンプ『ベルリン危機 ケネディとフルシチョフの冷戦 上・下』、R・ゲルヴァルト『ヒトラーの絞首人 ハイドリヒ』(以上、白水社)など。
小原 淳(他):1975年生まれ。早稲田大学文学学術院教授(ドイツ近現代史専攻)
主要著訳書 『フォルクと帝国創設 19世紀ドイツにおけるトゥルネン運動の史的考察』(彩流社)、J・スタインバーグ『ビスマルク 上・下』、J・スパーバー『マルクス ある十九世紀人の生涯 上・下』、R・エヴァンズ『力の追求 ヨーロッパ史1815-1914 上・下』(共訳)(以上、白水社)、Ch・クラーク『夢遊病者たち 第一次世界大戦はいかにして始まったか 1・2』、『時間と権力 三十年戦争から第三帝国まで』(共訳)(以上、みすず書房)など。
内容
第三帝国はなぜ降服せず、戦い続けたのか?
本書は、第三帝国の最後の期間、1944年7月20日のヒトラー暗殺未遂事件から、1945年5月8日の降伏までの約10カ月間を対象に、ナチ・ドイツは敗戦必至の戦況にもかかわらず、なぜ降伏せずに全面的に破壊されるまで戦い続けたのか、その理由を究明する歴史書だ。
国防軍の将校から、前線の兵士、ナチ党の幹部(とくにボアマン、ヒムラー、ゲッベルス、シュペーア)、海軍のデーニッツ、空軍のゲーリング、地方の軍管区指導者、親衛隊、ゲシュタポ、産業界の大物、教会勢力、一般市民に至るまで、「カリスマ支配」が構造化され、多様なかたちで根付いた有り様が活写される。ヒトラーという個人ではなく、いまや当人と離れて一人歩きする「総統」イメージの背後で、体制断末魔のわずか10カ月間に、国家と民族を地獄の淵へと追い込み、恐るべき人的・物的被害をもたらした悲劇を綿密に検証していく。
無名の人々の行動や発言、そのメンタリティー、埋もれていた小さな出来事にも光をあて、ナチ・ドイツ崩壊の凄絶な日々を、臨場感あふれる筆致で再現している。ナチズム研究の世界的権威による、学術性と物語性が融合した傑作巨編。