内容
老年看護では、長い人生を生きてきた高齢者の個別性や多様性が大きいニーズに応え得る卓越した看護実践能力が求められています。高齢者に特有のアセスメント技術やコミュニケーション技術、エンドオブライフを支える技術、生活援行動援助のための看護技術、高齢者の健康障害に対応するための技術、認知症の高齢者を支える看護技術を紹介しています。
《第4版の特長》
・看護技術の動画を視聴できる教材へ。「摂食嚥下障害」(第Ⅳ章-1)、「認知症の高齢者を支える看護技術」(第Ⅴ章)など老年看護ならではの専門性が求められる看護技術について、二次元コードから動画を視聴しながら学べるようになりました。
・在宅看護の基本となる訪問看護のマナー、療養者とその家族をとらえる技術、療養者とその家族にアプローチする技術、技術を提供する在宅ケア体制などを紹介しています。
・「認知症の高齢者を支える看護技術」では、認知症のある高齢者の意思決定をはじめ、本人の抱えている不安や困惑をどのように理解することができるのか、その理解に基づいたコミュニケーション技術などを、具体的な事例を設定してわかりやすく解説する工夫をしました。
第Ⅰ章 老年看護技術のとらえ方
1 老年看護の目的と老年看護技術
2 老年看護技術に反映される超高齢社会の現状と老年観の周辺
第Ⅱ章 老年看護のための基本技術
1 老年看護に必要なアセスメント技術
2 老年看護に必要なコミュニケーション技術
3 高齢者のエンドオブライフを支える看護技術
第Ⅲ章 高齢者への生活行動援助のための看護技術
1 食べる
2 排泄する
3 身体の清潔を保ち、身だしなみを整える
4 からだを動かす
5 睡眠・休息する
6 活動する
第Ⅳ章 高齢者の健康障害と看護技術
1 摂食嚥下障害
2 下部尿路機能障害
3 排便障害
4 転倒・骨折
5 褥瘡
6 薬物療法に伴うリスク
7 せん妄
第Ⅴ章 認知症の高齢者を支える看護技術
1 認知症のある高齢者の理解と意思決定支援
2 認知症のある高齢者への看護の目標とアセスメント技術
3 認知症のある高齢者とのコミュニケーション技術
4 認知症のある高齢者の中核症状により生じる困難への看護
5 認知症のある高齢者の行動・心理症状の予防と対応のための看護技術
6 わが国における認知症のある高齢者への支援をめぐる取り組み