【MeL】日本のテレビ・ドキュメンタリー
丹羽 美之 著
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内容
目次
はじめに 第1章 テレビ・アーカイブの扉を開く 1 テレビ研究の貧困 2 はじまったアーカイブ研究 3 広がるアーカイブ研究 4 民放もアーカイブの公開を 5 過去を見つめ,未来をつくる 第2章 記録映画との訣別──吉田直哉と『日本の素顔』 1 録音構成からフィルム構成へ 2 記録映画との訣別 3 『日本人と次郎長』 4 偽装と素顔 第3章 人間くさいドキュメンタリー──牛山純一と『ノンフィクション劇場』 1 星の時間 2 日本テレビの第一期生として 3 『ノンフィクション劇場』の署名性 4 『ベトナム海兵大隊戦記』放送中止事件 5 テレビ民族誌『すばらしい世界旅行』 6 テレビに見た「夢」 第4章 お前はただの現在にすぎない──萩元晴彦・村木良彦と『あなたは…』 1 物語としてのテレビ 2 劇映画的手法を超えて 3 中継の思想 4 問いかけとしての『あなたは…』 5 コラージュとしての『わたしのトウィギー』 6 テレビの一九六八年 第5章 カメラとマイクという凶器──田原総一朗と『ドキュメンタリー青春』 1 テレビの青春時代 2 『ドキュメンタリー青春』 3 決死の「殴り込みコンサート」 4 若者,ジャズ,テレビ 5 テレビの自己批判 6 『朝まで生テレビ!』へ 第6章 ドキュメンタリーは創作である──木村栄文と『あいラブ優ちゃん』 1 自由奔放,変幻自在な作風 2 公害告発ではなかった『苦海浄土』 3 『筑豊の海原』の苦い経験 4 モヤモヤを吹っ切った『まっくら』 5 プライベート・フィルムとしての『あいラブ優ちゃん』 6 美しくて,哀しいものを描きたい 第7章 真夜中のジャーナリズム──磯野恭子と『NNNドキュメント』 1 ドキュメンタリー冬の時代に 2 ポスト成長期の自画像 3 鳥瞰図よりも虫瞰図 4 女性ディレクターの草分け,磯野恭子 5 ローカル発,全国へ 6 再生に挑む人々 第8章 固定しない精神で──是枝裕和と『NONFIX』 1 プロダクションの作り手たち 2 原点となった『しかし……』 3 ドキュメンタリーの再定義 4 「放送禁止歌」を放送する 5 記憶と忘却 6 テレビは終わらない 第9章 東日本大震災を記憶する──震災ドキュメンタリー論 1 ニュースの忘れ物 2 想定外の記録 3 記者たちの戸惑い 4 被災者に寄り添う 5 巨大津波の教訓 6 原発事故への問い 7 復興への道のり 8 ジャーナリズムの再起動