21世紀、物理はどう変わるか
内容
目次
1.20世紀の物理と21世紀の物理 [江沢 洋] 1.1 20世紀の物理学革命 1.2 相対性理論 1.3 量子力学 1.4 固体電子論 1.5 原子核の問題 1.6 相対論的量子力学へ 1.7 素粒子論 1.8 素粒子論と物性論の交流 1.9 素粒子の統一理論 1.10 21世紀の物理学 参考文献 2.超ミクロと超マクロの物理 [佐藤勝彦] 2.1 はじめに 2.2 素粒子的宇宙論とインフレーション 2.3 観測的宇宙論の進展 2.4 量子宇宙論 -“無”からの宇宙創生- 2.5 宇宙定数とダークエネルギー(暗黒エネルギー)問題 2.6 21世紀の課題 参考文献 3.ミクロとマクロの量子論 [上田正仁] 3.1 はじめに 3.2 量子論の本質 3.3 巨視的量子現象 3.4 シュレーディンガーの猫のパラドックス 参考文献 4.生命システムの論理 [金子邦彦] 4.1 はじめに 4.2 複雑系生物学の方法論 4.3 発生・分化の相互作用 -力学系理論- 4.4 情報の起源 4.5 進化、特に種分化 4.6 まとめ 4.7 展望 参考文献 5.ソフトとハードの物理 [西 敏夫] 5.1 はじめに 5.2 ポリマーアロイ 5.3 免震ゴム 5.4 ナノテクノロジーとソフトの物理 5.5 おわりに 参考文献 6.能動的実験と受動的観察 [戸塚洋二] 6.1 はじめに 6.2 カミオカンデ装置と陽子崩壊の探索 6.3 太陽ニュートリノ観測への変身 6.4 ニュートリノ入門 6.5 超新星ニュートリノの観測 6.6 スーパーカミオカンデの登場 6.7 太陽ニュートリノの観測 6.8 太陽ニュートリノ 6.9 K2K実験 6.10 研究成果のまとめ 6.11 JHF‐Kamioka計画 6.12 ハイパーカミオカンデ計画 7.少数系と多数系の物理 [堀内 昶] 7.1 はじめに 7.2 少数体問題 7.3 無限多体系 -核物質の物性- 7.4 有限の大きさをもった多体系 7.5 離合集散する多体系 7.6 おわりに 参考文献 8.宇宙の地上観測と宇宙観測 -太陽系外の惑星探査と地球外生命探求への展望- [観山正見] 8.1 はじめに 8.2 太陽系外の惑星が続々発見される! 8.3 惑星の定義は? 8.4 惑星形成の現場 8.5 惑星系形成論の現状 8.6 巨大惑星形成研究の展望 8.7 地球型惑星探査 8.8 おわりに 9.秩序の物理と無秩序の物理 [宮下精二] 9.1 温 度 9.2 相転移の仕組み 9.3 相転移の分類・普遍性 9.4 大きなゆらぎを求めて 9.5 1次転移 9.6 動的臨界現象 9.7 まとめ 参考文献 10.量子の世界と古典の世界 [古澤 明] 10.1 はじめに 10.2 量子情報と量子テレポーテーション 10.3 おわりに 参考文献