ソフトクリスタル(化学の要点シリーズ 45)
吉田 将己, 加藤 昌子 著
内容
目次
第1章 ソフトクリスタルとは 1.1 硬い結晶、柔らかい結晶 1.2 結晶の硬さ、安定性 1.3 ソフトクリスタルの定義:高秩序で柔軟な応答系 第2章 結晶について 2.1 結晶の定義と種類 2.2 分子結晶の成り立ち:分子間力 2.3 分子結晶の多様性:多形 2.4 結晶は変化する:相転移 第3章 結晶の目に見える変化:色変化と形状変化 3.1 ものの色:光吸収、光散乱、発光 3.2 刺激応答性色変化:クロミズム 3.3 ベイポクロミズム 3.4 メカノクロミズム 3.5 形状変化:超弾性、強弾性、超塑性 第4章 ソフトクリスタル最前線 4.1 集積発光性クロミック金属錯体結晶 4.2 ベイポクロミズムと物性との連動 4.3 フレキシブルに変形する分子結晶 4.4 刺激で動く分子結晶 4.5 化学発光する結晶 4.6 結晶構造予測 コラム目次 1. こすると光る結晶:トリボルミネッセンス 2. 固体どうしの反応:メカノケミカル合成 3. Pd···Pd相互作用:弱い金属間相互作用 4. 「ベイポクロミズム」という言葉の発祥 5. アモルファスからの結晶化をクロミズムで見る 6. 置換基のかさ高さが発光色とクロミズムを左右する 7. 計算化学が解き明かすベイポクロミック相転移 8. メカノクロミズムで磁性をON-OFFする 9. 弾性変形と光機能性との協奏 10. 塑性変形した結晶は、それでもなお「単結晶」なのか? 11. 超弾性クロミズム 12. 羽ばたく分子マシン 13. サーモサリエント現象と磁性との連動 14. 自己修復する結晶