内容
「進化論」を著した「天才」の生涯
生物は、その祖先をさかのぼっていくと、だんだん単純な体のつくりとなり、ついにはたったひとつの細胞に行き着いてしまう。言い換えれば、38億年以上の長きにわたる生命の歴史も、その始まりはたった一つの生命だったのだ。
現代のような遺伝子解析の手法も概念もなく、まさに徒手空拳の状態でありながら、生命の「進化」について深く洞察したダーウィンは、まさに「天才」であった。
彼の「自然選択」の理論が広く受け入れられるようになるには死後50年を要した。
そして、彼の考え方は、現在の生物学の基盤ともなっている。
しかし一方では、『種の起源』出版後150年を経過した今でも、進化論を理解できずに、「人間は神によって造られた」とかたくなに信じている人たちも多い。
本書では、「進化論」を唱えたダーウィンの一生を、まんがでわかりやすく紹介している。
幼少期のエピソードや、ビーグル号での航海、ガラパゴス諸島での発見などとともに、日常での研究や、ライエルやハクスリー、オーウェンといった学者たち、そして家族との交流などをおりまぜながら「天才」の生涯に迫っている。
【編集担当からのおすすめ情報】
シナリオ担当の北村雄一氏は、2009年科学ジャーナリスト大賞を受賞。監修の長谷川眞理子氏は2008年~2009年の日本進化学会会長。