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ペルーから来た私の娘 新装版

藤本 和子  著

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価格 \1,980(税込)         
発行年月 2024年04月
出版社/提供元
晶文社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 241p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784794974211
商品コード 1038388309
NDC分類 914.6
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2024年06月1週
書評掲載誌 毎日新聞 2024/06/08
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038388309

著者紹介

藤本 和子(著者):藤本和子(ふじもと・かずこ)
1939年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。リチャード・ブローティガン、トニ・モリスンの作品をはじめ多くの翻訳を手がけるほか、聞き書きをもとにしたエッセイの名手として知られる。著書に『砂漠の教室』(河出文庫)、『イリノイ遠景近景』『ブルースだってただの唄』(ちくま文庫)、『塩を食う女たち』(岩波現代文庫)など、訳書にブローティガン『アメリカの鱒釣り』『芝生の復讐』(新潮文庫)、トニ・モリスン『タール・ベイビー』(ハヤカワepi文庫)などがある。

内容

それは「家族」と呼ばれるのだろうか。ユダヤ人の夫。日本人の妻。ペルーからきた赤ん坊。異なる三つの旅券をもった男と女が、子どもと大人が、アメリカの小さな町で一つの「チーム」を組んで暮らしはじめた──。著者が移り住んだアメリカのさまざまな町で書き綴られた、さりげなくも感動的な暮らしのスケッチ集。1984年刊行の名エッセイ集、待望の新装復刊。

「ヤエルはほっそりした長いからだをして、わたしたちのところへきた。生まれた三日目だった。/生まれたてのみどり児はまるまると肥ってはおらず、手や脚に多くの皺がある。見えないはずの目を大きく見開いて、じっとある一点に焦点を合わせているように見えたりする。それがひどく真剣なまなざしで、「これからはあなたもまじめに生きるんですよ」と、わたしに伝えようとしているのかしらと思ってしまう。」(本文より)

【目次】
■ペルーからきた私の娘

■ウィラード盲目病棟
白樺病棟の「高砂」
かげりもない、ペネイの夜ふけに
ボランティアたちの晩餐会
スパゲティかぼちゃ

オムライス
ヘンリーの運勢判断せんべい

■鯨が生んだ鱒
『アメリカの鱒釣り』の表紙の町
『アメリカの鱒釣り』の表紙の男
はじまりとおわり
連続と不連続
一すじの黒髪と紙屑籠
ペンキ塗るひと
たましいの遺産

あとがき

解説 聞くことと聞けぬこと、その奇蹟について 榎本空

目次