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アルツハイマー征服(角川文庫 し28-3)

下山 進  著

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価格 \1,210(税込)         
発行年月 2023年08月
出版社/提供元
KADOKAWA
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 465p
大きさ 15cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経・精神疾患
ISBN 9784041140109
商品コード 1036390345
NDC分類 493.758
基本件名 アルツハイマー病
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2023年09月4週
書評掲載誌 朝日新聞 2023/09/16
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1036390345

著者紹介

下山 進(著者):ノンフィクション作家、、上智大学文学部新聞学科非常勤講師。アルツハイマー病の研究の歴史について2000年代から興味を持つ。日・米・欧の主要人物に取材し、研究者、医者、製薬会社そして患者とその家族のドラマを積み上げる形で、本書をものした。著書に『アメリカ・ジャーナリズム』『勝負の分かれ目』『2050年のメディア』『2050年のジャーナリスト』がある。1993年コロンビア大学ジャーナリズム・スクール国際報道上級課程修了。元慶應義塾大学総合政策学部特別招聘教授。

内容

アデュカヌマブの崩壊から、レカネマブ執念の承認まで。両者の死命を分けたのは2012年から始まったフェーズ2の設計にあった──。当事者たちの証言によって壮大な物語が完結。
物語は青森のりんご農家から始まる。陽子が、りんごの実ではなく、葉をもいで帰ってきたとき、一族のものたちはささやきあった。
「まきがきた」
遺伝性アルツハイマー病の突然変異解明からわかっていく病気のメカニズム。
遺伝子の特定からトランスジェニック・マウスの開発。ワクチン療法から抗体薬へ――。
患者、医者、研究者、幾多のドラマで綴る、治療法解明までの人類の長い道。
解説・青木薫



<文庫書き下ろし新章 目次>

新章その1  オーロラの街で
青森の一族同様、その北極圏の街で、代々アルツハイマー病に苦しむ一族がいた。その地を訪ねたスウェーデンの遺伝学者が全ての始まりとなる。

新章その2 アデュカヌマブ崩れ
アデュカヌマブはFDAで「迅速承認」というトラックをつかって承認される。が、承認直後から批判が噴出、議会調査も始まり、壮大な崩壊劇が始まる。

新章その3 運命のフェーズ2
2012年から始まったアデュカヌマブとレカネマブのフェーズ2の治験には実は大きな違いがあった。その年、エーザイにインド出身の統計学者が入社をしていた。

新章その4  ショーダウン
ついに「アルツハイマー病研究運命の日」が来る。「レカネマブ」フェーズ3治験結果。内藤晴夫はその日、携帯電話を枕元に置き眠りについた。米国からの報せはいかに? 

新章その5 みたび青森で 
連綿と続く遺伝性アルツハイマー病の苦しみ。レカネマブは希望の光となるか?

他 プロローグ「まきがくる」からエピローグ「今は希望がある」まで

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