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中国(チャイナ)ファクターの政治社会学~台湾への影響力の浸透~
川上 桃子,
呉介民
編
津村 あおい
翻訳
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在庫状況
有り
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お届け予定日
3~4日
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価格
\2,640(税込)
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発行年月 |
2021年06月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
274p,9p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/政治学/国際関係論 |
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ISBN |
9784560098523 |
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商品コード |
1033197866 |
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NDC分類 |
319.224022 |
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基本件名 |
台湾-対外関係-中国 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年07月4週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2021/08/21、日本経済新聞 2021/10/02 |
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商品URL | https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033197866 |
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著者紹介
川上 桃子(編者):日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター長。東京大学経済学部卒、同大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。主要著作に『圧縮された産業発展――台湾ノートパソコン企業の成長メカニズム』(名古屋大学出版会、2012年;第29回大平正芳記念賞受賞)など。台湾を中心とする東アジアの経済、中台関係のポリティカルエコノミーに関する著作、多数。
呉介民(編者):中央研究院社会学研究所副研究員。台湾大学卒、コロンビア大学政治学博士。中国、台湾の政治および社会運動、中台関係に関する著作多数。中国の大国化が周辺諸国にもたらすインパクトの研究の第一人者として知られ、日本でも論考の翻訳が出版されている(園田茂人・蕭新煌編『チャイナ・リスクといかに向き合うか――日韓台の企業の挑戦』(東京大学出版会、2016年所収ほか)。
津村 あおい(翻訳):早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、台湾輔仁大学翻訳学研究所修士課程単位取得退学。台湾経済ニュースの日本語翻訳をはじめ、台湾外交部(外務省)などで政府機関の国際広報物や報道発表資料の翻訳などを手掛ける。近年の共訳書に『蔡英文 新時代の台湾へ』(前原志保監訳、津村あおいほか2名訳、白水社、2016年)など。
内容
社会科学を武器に中国と戦う!
中国の大国化とその興隆はアジアのみならず世界に対して多大なインパクトを与えている。
なかでも台湾は、中国が「台湾統一」を国家目標に掲げているという特異な事情もあり、中国による経済活動や文化社会交流を通じた政治的取り込みの影響をきわめて強く受けている。
本書では、台湾の日常生活のいたるところに現れていながら、その実態が捉えがたい中国の影響力を「チャイナ・ファクター」として析出、社会科学の視点で事態を初めて理解する試みである。
大国が軍事力などによらず影響力を行使するありかたは従来、ソフト・パワーと言われてきた。しかし、中国による「統一戦線工作」を通じた影響力行使はよりいっそう苛酷である。
本書においては、中国人観光客の台湾来訪、中国企業による投資、マスメディア、教科書、民間宗教といったさまざまな領域での中国の影響力について事例研究を行い、その構図を解明していく。
他方、一連の過程には台湾側からの強い抵抗と反作用があることも分かっている。
われわれは迫りくる中国の影に果たしていかに立ち向かうのか。日本でも必読の書!