公共政策学の将来~理論と実践の架橋をめざして~
内容
目次
はじめに 第1部 総 論 第1章 公共政策の現状と課題 宮 脇 淳 ――多面的主観化の克服 1.1 はじめに 1.2 活力構造の変化と政策内容 1.3 政策形成過程の変化 1.4 公共政策の進化 1.5 公共政策の進化と公共政策学 1.6 公共政策の進化と公共政策大学院 ――客観的合理性と公共哲学・倫理 1.7 まとめ 第2章 グローバル社会と公共政策 佐々木隆生 ――国境の意味と限界を見据えて 2.1 はじめに――課題の開示 2.2 グローバリゼーションをもたらしたもの 2.3 グローバル社会と国際公共財 2.4 グローバル社会と公共政策 2.5 最後に 第2部 政策現場と学問拠点の融合 第3章 地域と公共政策 石井吉春 ――人口移動と地域政策 3.1 はじめに 3.2 我が国の地域政策の流れ 3.3 地域政策に対する評価と課題 3.4 近年の人口移動の変化と課題 3.5 今後の地域政策の方向 第4章 政治と公共政策 村上裕一 ――科学技術の省庁再編をめぐって 4.1 はじめに 4.2 中央省庁等改革について 4.3 行革会議――特に科技政策に注目して 4.4 科技政策推進体制の変容 4.5 おわりに 第5章 経済と公共政策 小林陽介 ――経済・経済学・経済政策の関係から 5.1 はじめに 5.2 経済・経済学・経済政策の関係に関する主流的見方 5.3 主流的見方への挑戦 5.4 おわりに 第6章 工学と公共政策 高野伸栄… ――公共政策分析の工学的アプローチ 6.1 公共政策における工学的アプローチ 6.2 公共施設の使用中止被害と市民の維持管理に関する 意識について 6.3 公共事業における住民参加型入札制度の導入可能性の 実証的分析 6.4 本章のまとめ 第7章 キャリア形成と公共政策 武藤俊雄 ――職業キャリア形成の変容と政策 7.1 公共政策学とキャリア形成 7.2 キャリア形成の変化 7.3 職業キャリアの形成にかかる政策 7.4 新規学卒者労働市場の変化 7.5 結 論 第3部 実現力と構想力 第8章 観光と公共政策 小磯修二 ――地方における政策研究の現場から 8.1 公共政策研究と地域課題の解決 8.2 観光産業の分析 8.3 地域経済の成長,発展と観光政策 8.4 最後に――大学の役割と公共政策研究 第9章 社会保障と公共政策 西 村 淳 ――多元化する地域ケアにおける公的責任 9.1 はじめに 9.2 我が国の地域ケアにおける多元化 9.3 イギリスの地域ケアの歴史と理念 9.4 イギリスの地域ケアの仕組み 9.5 イギリスの地域ケアにおける公的責任 9.6 地域ケアにおける公的責任 第10章 環境と公共政策 吉田文和 ――「エネルギーミックス」の決め方の問題 10.1 はじめに 10.2 パリ協定への道:2030年までに40%削減,EUの新目標 ――ブリュッセルで開かれたEEB会議の報告 10.3 グローバルな「エネルギー大転換」 10.4 日本の再生可能エネルギーの「受け入れ凍結」「出力抑制」と 原発再稼働を考える 10.5 原発最大復帰を前提とした再生可能エネルギー制度の見直し 10.6 まず原発事故の検証を 10.7 それでも原子力の評価は避けて通れない ――「ベストミックス論」から「ベースロード論」への問題点 10.8 結 論――「エネルギーミックス」:決め方が問題だ 座談会 公共政策大学院の現状と未来 ――北海道大学公共政策大学院10周年記念 歴代院長座談会 1 創設までを振り返って 2 「文理融合」をめぐって 3 「理論と実践の架橋」をめぐって 4 「グローカル」をめぐって 5 教育の場としての公共政策大学院 6 研究の場としての公共政策大学院 7 公共政策大学院の未来に向けて 執筆者紹介