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悪いことはなぜ楽しいのか(ちくまプリマー新書 459)

戸谷 洋志  著

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価格 \880(税込)         
発行年月 2024年06月
出版社/提供元
筑摩書房
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 159p
大きさ 18cm
ジャンル 和書/人文科学/哲学/倫理・道徳
ISBN 9784480684882
商品コード 1038489162
NDC分類 150
基本件名 倫理学
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2024年07月2週
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038489162

著者紹介

戸谷 洋志(著者):戸谷 洋志(とや・ひろし):1988 年東京都生まれ。立命館大学大学院 先端総合学術研究科准教授。法政大学文学部哲学科卒業後、大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は哲学・倫理学。ドイツ現代思想研究に起点を置いて、社会におけるテクノロジーをめぐる倫理のあり方を探求する傍ら、「哲学カフェ」の実践などを通じて、社会に開かれた対話の場を提案している。著書に『ハンス・ヨナスの哲学』(角川ソフィア文庫)、『ハンス・ヨナス 未来への責任』(慶應義塾大学出版会)、『原子力の哲学』『未来倫理』(集英社新書)、『スマートな悪 技術と暴力について』(講談社)、『友情を哲学する 七人の哲学者たちの友情観』(光文社新書)、『SNSの哲学リアルとオンラインのあいだ』(創元社)、『親ガチャの哲学』(新潮新書)『恋愛の哲学』(晶文社)など。2015年「原子力をめぐる哲学――ドイツ現代思想を中心に」で第31回暁烏敏賞受賞。

内容

意地悪、ルールを破るなど、いけないことには絶妙に心躍る瞬間がある。なぜそういった気持ちになってしまうのか。私たちのダメな部分から「悪と善」を考える。

「やられたらやりかえす」「ルールは破るためにある」
「空気なんて知らない」「意地悪したい」
「自分が楽しければいい」

これに共感する私って「ふつう」ですよね?

ちょっといけないことをしたとき、ドキドキして心が躍る。
意地悪、自己中、復讐にも絶妙な快楽がつきまとう。
なぜ、私たちはそんな気持ちになってしまうのか?
私たちのよくない部分から、悪と善を考える。


 この本は決して、みなさんを悪の道に進ませようとしているわけではありません。あるいは反対に、「こういう風に行為することは悪いことだからやめよう」といった、お説教をしたいわけでもありません。そうではなく、私たちにとって本当に「悪い」ことを見定め、そして「悪い」ことに誘惑されてしまう人間の弱さを受け入れながら、よりベターな生き方がどのようなものかを考える手がかりを提供すること、それがこの本が目指していることです。
(「はじめに」より)

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