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E.T.A.ホフマンと無意識～心理療法の始原を求めて～

土屋　邦子　著

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価格 \3,300（税込）

発行年月	2021年08月
出版社／提供元	ナカニシヤ出版
言語	日本語
媒体	冊子
ページ数／巻数	7p,191p
大きさ	22cm
ジャンル	和書／人文科学／文学／ドイツ文学
ISBN	9784779515279
商品コード	1033650660
NDC分類	940.268
本の性格	学術書
新刊案内掲載月	2021年10月3週
商品URL	https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033650660

著者紹介

土屋　邦子（著者）：1945 年兵庫県姫路市生まれ。1970 年名古屋市立大学医学部卒業。姫路赤十字病院，健康保険鞍馬口病院（現・社会保険京都病院），京都大学教育学部臨床心理学教室研修員を経て，1994 年姫路にて「つちや小児科」開業。2002 年の閉業を機に姫路獨協大学外国語学部ドイツ語学科に入学し，ライプチヒ大学に留学。その後，神戸大学大学院人文学研究科博士課程前期課程を経て，同大学院博士後期課程2020 年3 月退学。

内容

時代に先駆けて「人間の無意識」を作品中に表現した奇想の作家ホフマン。『くるみ割り人形』をはじめ、時に狂気をはらむその作品群を心理学の視点から読み解き、現代の心理療法にもつながる思想の源を明らかにする。

●著者紹介
土屋邦子（つちや・くにこ）
1945 年兵庫県姫路市生まれ。1970 年名古屋市立大学医学部卒業。姫路赤十字病院，健康保険鞍馬口病院（現・社会保険京都病院），京都大学教育学部臨床心理学教室研修員を経て，1994 年姫路にて「つちや小児科」開業。2002 年の閉業を機に姫路獨協大学外国語学部ドイツ語学科に入学し，ライプチヒ大学に留学。その後，神戸大学大学院人文学研究科博士課程前期課程を経て，同大学院博士後期課程2020 年3 月退学。

　　　『E.T.A.ホフマンと無意識』刊行に寄せて（森岡正芳）　序章　無意識を鷲摑みした男　　　　　──21世紀のホフマン── 　　　1　生い立ち　　　　　2　ホフマン文学の受容　　　　　　──21世紀の評価── 　　　3　無意識の探求　　　　　　 ──深層心理学の揺籃へ── Ⅰ　無意識からのメッセージ　第１章　『黄金の壺』とシンボル　　　はじめに　　　　1　神話と無意識　　　　2　壺と元型　　　　　 ──普遍的無意識のしとね── 　　　3　蛇──普遍的無意識からのメッセンジャー──　　　　おわりに　第２章『くるみ割り人形とねずみの王様』に見られる二重性の超克　　　　　　──音韻連想の豊かさに見る無意識の現れ── 　　　はじめに　　　　　1　『くるみ割り人形』における子どもの遊び　　　　2　「くるみ割り人形」と「ねずみ」の組み合わせ　　　　　3　慢性二元論という病い　　　　　　　 ──二重性の超克と子どもの遊び── 　　　4　『くるみ割り人形』における二重性の超克　　　　5　音韻連想と無意識　　　　おわりに　　　第３章　『イグナーツ・デナー』と消失する境界線　　　　　　──表象としての„es“を手がかりに── 　　　はじめに　　　　1　ホフマン作品に見る〈もう一つの世界〉　　　　2　„es“の系譜と用途　　　　　　3　『デナー』における„es“　　　　　おわりに　　　第４章　『イグナーツ・デナー』における血と『砂男』の眼球　　　　　　　　──無意識 „es“の氾濫と身体の断片化── 　　　はじめに　　　　　1　『砂男』に見られる眼球利用のアイデア　　　　2　『デナー』における血の役割　　　　3　揺れ動くデナーの身体観　　　　おわりに　 Ⅱ　運命の女性──閉じ込められた女たち── 　第１章　マタニティーブルーからメランコリア　　　　　　──『イグナーツ・デナー』のジョルジーナ── 　第２章　嫉妬妄想からシゾフレニアへ　　　　　　──『廃屋』のアンゲリカ── 　第３章　ヒポコンドリアからパラノイアへ　　　　　　──『マヨラート』のゼラフィーネ── 　第４章　マニア（愛国運動）からレイプトラウマ症候群へ　　　　　　──『誓願』のヘルメネギルダ── Ⅲ　治癒共同体への志向──魂の救済を求めて── 　第１章　精神療法の適用についてのラプソディー　　　　　　──『廃屋』のテオドール── 　第２章　保護観察の光と影　　　　　　──『隠者ゼラーピオン』にみられる二重性の消失── 　第３章　社会参加による理性回復　　　　　　──『クレスペル顧問官』と午餐会── 　　＊　　　終章　私とホフマン　　　　　──200年の時を越えて──