会計と犯罪~郵便不正から日産ゴーン事件まで~
細野 祐二 著
内容
目次
はしがき Ⅰ 「あの日」からの私 第1章 執行猶予の日々 1 特官の税務調査 2 銀座の高額納税者 3 犯罪会計学研究 4 ロンドン入管勾留 第2章 ジオス倒産 1 ジオスの英会話教室 2 民事再生CFO 3 九段日本語学院 4 九段日本文化研究所 5 代表取締役の解任 第3章 自動車販売 1 所有と経営の分離 2 製造原価の削減 3 明るく元気に 4 クレーム対応 5 小さな合意 6 妖しいクラブ 7 振り向けば郵便不正 Ⅱ 郵便不正事件という転換点 第4章 郵便不正事件 1 心身障害者用低料第三種郵便 2 誰も経済的損害を受けていない 3 罰金刑での逮捕 4 郵便事業会社職員の犯意 5 事件を大きくしたい 第5章 虚偽公文書事件 1 国会議員の口利き 2 アリバイが出た 3 順次共謀の連鎖の輪 4 塩田部長の弱み 5 河野代表発起人の登場 6 倉沢会長の嘘 第6章 無罪判決 1 公的証明書の作成日付 2 関係者の逆転証言 3 村木課長の無罪判決 4 特信状況 5 関係者の自白調書 6 村木課長の運 7 上村係長の動機 8 事件の結末 第7章 大阪地検特捜部 1 マスコミに殺された 2 大坪特捜部長の弁明 3 虚偽過誤説明の出来栄え 4 前田主任検事の告白 5 佐賀副部長の錯乱 6 白井検事のアリバイ 第8章 証拠改竄事件 1 真実は一つだ 2 ミステイクということで行く 3 普通の人と思ってはいけない 4 大坪特捜部長の有罪 5 変わりゆく世論 6 小林検事正の二律背反 7 逮捕と行政処分の境目 8 小林検事正の悪夢 第9章 特捜検察の終焉 1 塚部検事の涙の告発 2 特捜検察の捜査思想 3 どんな人でも有罪にできる 4 特別公務員職権濫用罪 5 ハインリッヒの法則 6 捜査権と起訴権の併有 Ⅲ 犯罪会計学で何が分かるか 第10章 犯罪会計学の成立 1 有罪・無罪の分水嶺 2 日債銀最高裁判決 3 甲号証の同意 4 故意の反証 5 経済事件に再審なし 6 辛い時はここで泣け 7 フロードシューター 第11章 日産自動車カルロス・ゴーン事件 1 有価証券報告書虚偽記載罪 2 SAR報酬 3 会社私物化情報 4 同一容疑での再逮捕 5 特別背任 6 通貨スワップ契約 7 ハリド・ジュファリ氏 8 無罪判決の可能性 第12章 日産ゴーン事件オマーン・ルート 1 オマーン・ルート 2 アラブの正義 3 スヘイル・バウワン氏の証言 4 キャロル夫人の日本脱出劇 5 事件は公開の裁判へ あとがき 出典 参考文献「あの日」からの私