著者紹介
ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタイン(著者):1889-1951
20世紀を代表する哲学者。
前期の主著『論理哲学論考』を刊行後、小学校の教師を経て、ケンブリッジ大学に復帰。1946年、後期の哲学とされる『哲学探究』第一部が完成。1949年に第二部完成。以後、1951年の死の二日前まで執筆を続けた。独自の思考と文体で、今日に至るまで、高い人気を誇る。
鬼界 彰夫(翻訳):1954年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。Ph.D(ニューヨーク市立大学)。
筑波大学名誉教授。専攻は、言語哲学、ウィトゲンシュタイン研究。おもな著書に、『ウィトゲンシュタインはこう考えた』『生き方と哲学』『『哲学探究』とはいかなる書物か』など、訳書に『ウィトゲンシュタイン哲学宗教日記』などがある。
内容
『哲学探究』は、ウィトゲンシュタインの後期の主著として、哲学史上に燦然と輝く名著です。
すでに、邦訳も出ていますが、古すぎたり、哲学としての解釈に不足があったりして、歴史的な名著の割には、名訳に恵まれませんでした。
このほど、もっとも信頼のおけるテキストである最新第4版の版権を取ることができました。
翻訳は、現在の日本で、もっとも厳密かつ魅力的な研究を続けている鬼界彰夫氏が担当します。
鬼界氏は、『哲学探究』というテキストが、どのような構造になり、何をめざしているのか、日本語で明確にわかるよう、特に版権所有者の許可を得て、見出しや解説等を、十分に入れていきます。
この企画によって、ついに、決定版の『哲学探究』の訳が世に出ることになったのです。