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「石油」の終わり~エネルギー大転換~

松尾 博文  著

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価格 \1,980(税込)         
発行年月 2018年02月
出版社/提供元
日本経済新聞出版社
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 262p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/理工学/工学一般/工学一般
ISBN 9784532357641
商品コード 1026948560
NDC分類 501.6
基本件名 エネルギー問題
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2018年04月1週
書評掲載誌 日本経済新聞 2018/04/07
商品URLhttps://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1026948560

著者紹介

松尾 博文(著者):東京外国語大学アラビア語学科卒。日本経済新聞社編集委員兼論説委員。エネルギー問題やインフラ輸出、中東・アフリカ情勢などを担当。

内容

●100年の節目。いまエネルギーが大転換の時期にある
 中東の分割が決まったサイクス・ピコ協定からおよそ100年。その間、中東は「石油」という強力な武器を持ち、地政学上も重要な地位を占めてきた。
 しかし、いまや石油は昔ほどの輝きを持たない。これまで何度となく言われた「枯渇」に直面しているのではない。別のエネルギーに主役を奪われる可能性に直面しているのだ。また、人々の環境・温暖化への意識が、全体のエネルギー消費量を押し下げている。石炭が徐々に石油にとって変わられたのと同じように、いまひとつの変革が進んでいる。

 ●いま何が起きているか。ファクトを積み上げた解説。
 そういう大転換期に日本はどうするか。世界はどうしているか。海外企業はすでに一歩先んじて新市場の獲得に動いたり、エネルギーミックスのM&Aを仕掛けているが、日本はまだその取り組みの端緒についたばかり。
 日本の商社はそのなかでもおしなべて強い。三菱商事のインドネシアのLNG開発、三井物産のモザンビークでの天然ガスの開発など、著者は実際に現地に行って取材。彼らのネットワークの作り方など驚嘆するしかないが、その様子をつぶさに伝える。
 国家としてはアジア連携を考えるとき。インフラが弱いアジア各国を巻き込みながら、開発・備蓄も一体化して行うべきだろう。

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