荒廃する日本~これでいいのかジャパン・インフラ~
インフラ再生研究会 著
内容
目次
はじめに 第1章 荒廃するアメリカ 1-1 80年代初期のアメリカ 1.顕在化したインフラ軽視のツケ 2.「荒廃するアメリカ」にみるインフラの惨状 1-2 何が米国のインフラを蝕んだのか 1.つじつま合わせが減額させたインフラ関係予算 2.つじつま合わせ予算の影響と背景 1-3 「荒廃するアメリカ」が示した処方箋とアメリカの再生 1.処方箋 2.再生するアメリカ、インフラ強化を進める欧州 1-4 日本は米国の教訓を学んだか 1.メンテナンスシステムの胎動・始動・稼働 2.低空飛行が続く日本のインフラ投資 3.国土強靱化から生まれ変わる「日本のインフラ計画」 第2章 道路インフラ 2-1 老朽化する道路インフラ 1.最後の警告 2.老朽化インフラの増加が加速 3.着実な老朽化対策に向けて 2-2 道路への新規投資は本当に不要か 1.戦後に始まった道路整備 2.未完の幹線道路ネットワークとその脆弱性 3.身近な生活道路に潜むリスク 4.料金所のない高速道路を目指して 第3章 治水・利水インフラ 3-1 老朽化する治水・利水インフラ 1.治水・利水インフラとは 2.急速に迫り来る危機 3.着実な老朽化対策に向けて 3-2 治水・利水への投資は十分か 1.脆弱な日本の国土 2.低水準の安全度と整備率 3.水害・土砂災害の激甚化と渇水被害の増大 4.リスク高まる大規模地震・火山噴火 5.顕在化する課題への対処 6.今こそ計画的な治水投資を 第4章 下水道インフラ 4-1 急速に進む老朽化 1.急速に進む下水道施設の老朽化 2.脆弱な下水道事業の経営基盤 4-2 見劣りする下水道整備水準 1.下水道の役割と早期概成を目指す汚水処理 2.頻発する内水氾濫と不十分な耐震化 4-3 下水道事業の将来像 1.持続可能を目指す下水道インフラ 2.新しい価値を創造する 3.更新期は絶好のチャンス 第5章 港湾インフラ 5-1 老朽化する港湾インフラ 1.老朽化の実態 2.戦略的ストックマネジメントの推進 5-2 諸外国に後れを取る港湾 1.激変する国際海上輸送 2.コンテナ物流 3.バルク物流 4.クルーズ旅客 第6章 都市というインフラ 6-1 疲弊する地方都市 1.疲弊する地方都市の現状 2.人が交流する場は都市再生のインフラ 6-2 官民連携でコンパクト・プラス・ネットワークのまちづくり 1.リノベーションまちづくり 2.まち中に人が集まりやすい仕掛けづくり 3.まち中を支える都市基盤の整備・活用 4.都市というインフラの再生は今後の新しい課題 第7章 荒廃する日本にしてはいけない 7-1 日本のインフラ投資の動向 1.減り続けるインフラ投資 2.削減の意思決定はどのように行われたのか 3.国土管理に手間と費用がかかる日本 4.わが国のインフラ投資水準は欧米諸国よりも高いのか 5.わが国の社会資本整備の水準は高いのか 6.真に必要な社会資本とは何か 7.経済成長できない唯一の国 7-2 諸外国のインフラ投資の状況 1.削減から増加に舵を切った米国 2.競争力確保のためにインフラ投資を進める英国とドイツ 7-3 インフラの二流、三流国に低迷する日本 1.インフラ一流国の面影なくなる 7-4 待ったなし、山積する課題 1.大規模地震リスクの拡大 2.地球温暖化に伴う災害リスクの上昇 3.人口減、高齢化に伴う都市、地方の衰退と荒廃 4.インフラの老朽化が進行 5.対応する時間は限られている 7-5 欧米並みのインフラを目指せ 1.緊急点検を契機に 2.今後必要なレベルを模索 3.中長期計画の策定を あとがきに代えて