著者紹介
小池 一子(著者):1936年、東京都生まれ。クリエイティブ・ディレクター、佐賀町アーカイブ主宰。武蔵野美術大学名誉教授。1980年の「無印良品」の創設に携わり、以来アドバイザリー・ボードを務める。ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館「少女都市」(2000年)、「田中一光とデザインの前後左右」(2012年、21_21 DESIGN SIGHT)他多数の展覧会の企画、ディレクションを手掛ける。1983年「佐賀町エキジビット・スペース」を創設・主宰し、多くの現代美術作家を国内外に紹介(~2000年)。現在、この活動は「佐賀町アーカイブ」(2011年~)に引き継がれている。2019年文化庁メディア芸術祭功労賞受賞。
内容
アート、デザイン、ファッション、広告…
エネルギーあふれる優れた才能をつなぎ、
日本のクリエイティブと現代美術を支え続けてきた小池一子の全仕事。
コピーライターとして堀内誠一や田中一光と数々の仕事をこなし、
三宅一生とともに手掛けた「現代衣服の源流展」をきっかけに、
インディペンデント・キュレーターの先駆けとしての活動をスタートした1970年代。
1983年には日本初のオルタナティブ・スペース「佐賀町エキジビット・スペース」を開設、
杉本博司、森村泰昌、大竹伸朗、内藤礼らの才能を開花させ、進行形の現代美術を発信。
1979年の立ち上げから携わる「無印良品」では現在もその中核を担い、
2021年には東京ビエンナーレの総合ディレクターを務める――
時代とともにあり続ける小池一子の仕事は、日本のクリエイティブの歴史でもある。
第一章 2016年 すべては現場にはじまる
第二章 1975年 現代衣服の潮流へ
第三章 1983年 佐賀町エキジビット・スペース
第四章 1936?59年 戦争と自由のはざまで
第五章 1959?80年代 ひとりで歩きだす
第六章 1979年? 自然は、印し無しで生まれた
第七章 2020年 美術/中間子