内容
「そして、その後もみな幸せに暮らしましたとさ。めでたし。めでたし。」
こう結ばれるおとぎ話は数多く存在するが、ここで紹介する41の物語の主人公たちには通用しない。幸せな結末を迎えることなく、滅ぼされてしまったのである。ほかならぬ我々人類の手によって。
なぜ、どのように絶滅してしまったのか。また、絶滅の危機に瀕した生物を目の前にしたとき、どのような対処をしてきたのか。本書では美しいイラストとともに解説されている。現在でも決して少なくない数の生物種が、絶滅の危機に瀕している。私たちは過去の物語を知ることで、未来をより良いものに変えることができるはずである。
原書は、ミュンヘン国際児童図書館が選ぶ国際推薦児童図書目録「ホワイト・レイブンズ」2020年版選定作、2020年チェコの児童文学賞「Zlatá stuha(金のリボン賞)」を受賞している。