【MeL】現代地政学事典
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内容
目次
【全332項目】 ■1章. 「私たち」は何におびえるのか 「私たち」は何におびえるのか ◆アイデンティティのゆらぎ レイシズム(人種主義)/イスラーモフォビア ◆日常に潜む脆弱性 食の安全/遺伝子組換え作物/食料安全保障/サイバー攻撃/サイバー空間の脆弱性/サイバー空間のディスインフォメーション ◆貧困化 負債/債務/借金/貧困者・ホームレス排除 ◆治安への不安 監視カメラ/コミュニティと防犯(コミュニティ・ポリーシング)/テロリズム ◆日本周辺および世界各地の「脅威」 北朝鮮の弾道ミサイル/中国の弾道ミサイル/南シナ海領有権紛争/東シナ海防空識別区/海賊問題/ロシアのクリミア併合/シリア内戦/北朝鮮難民 ◆領土の「侵犯」 北方領土/南クリル諸島/竹島/独島(獨島)/尖閣諸島/釣魚群島・釣魚台列嶼 ◆越境する感染症 口蹄疫/SARS/生物種の移動をめぐる地理学 ◆生活環境の破壊 日本の公害問題/地球温暖化/砂漠化/環境災害と地政学/東日本大震災と原発事故/越境大気汚染 ■2章. 対立と連携の構図 対立と連携の構図 ◆アイデンティティ・ポリティクス アイデンティティと境界/英国のEU離脱とスコットランド独立運動/グローバル化と国民国家の変容/人種・民族紛争 ◆イデオロギー・宗教の対立 超大国と冷戦/文明の衝突/宗教と地政学/原理主義/アル=カーイダ/「イスラーム国」 ◆記憶のポリティクス 歴史修正主義/日本軍「慰安婦」/日本軍性奴隷制問題/靖国神社問題 ◆マジョリティ対マイノリティ マイノリティ・ナショナリズム/ディアスポラ・ナショナリズム/移民・難民をめぐる包摂・排除/地域言語(地方語)とナショナリズム/多様な沖縄の反基地運動 ◆占領・入植と先住者 占領と入植(パレスチナ)/占領と入植(米国)/占領と支配(琉球・沖縄) ◆資本と抵抗運動 ネオリベラリズム/グローバル・サウス/ノーボーダー運動と移民運動/海賊ユートピアと海賊の再解釈/多国籍企業/グローバル経済機関/G7/サミットと対抗運動/ブラック・ブロック/ジェントリフィケーション/スクウォット ◆領土・領海をめぐる紛争 主権と領土問題/国境紛争とはなにか/シーレーン ◆軍隊と同盟 集団的自衛権/世界の米軍基地/在沖米海兵隊/韓国の米軍基地/太平洋諸島における米軍基地―その起源と機能/太平洋諸島における米軍基地―その影響と抵抗運動/自衛隊/南西諸島防衛/NATO/アジアにおける米国の同盟/日米同盟/韓米同盟/東南アジアにおける米国の同盟/豪米同盟/中朝条約 ◆国連による安全保障 集団安全保障/国際連合(国連)/国連安全保障理事会/PKO ◆環境をめぐる紛争 受益圏と受苦圏/公害裁判/環境保全運動/ダム・河口堰建設反対運動/琵琶湖の環境政治/富士山の環境政治/米軍基地周辺の騒音問題/反原発運動/発展途上国の開発と環境保全/熱帯雨林の破壊と保全(ブラジル)/湿地の保全と開発(ベトナム)/環境難民/都市部の農地利用/河川敷の不法占拠/水戦争/北欧の漁業資源管理/捕鯨問題 ■3章. 伝統地政学の理論と実践を考える―対立への処方(1) 伝統地政学の理論と実践を考える ◆地政学の起源と展開 帝国主義と地政学/植民地主義/地政学と地誌/政治地理学と地政学/国際政治学と地政学/日本の国際政治学と地政学/外交史と地政学/リアリズム/リベラリズム/ポピュリズム ◆地政学の始祖たち チェレーン/ハウスホーファー/マハン/マッキンダー/スパイクマン/ボウマン/地政学者の現代的(再)評価 ◆伝統地政学の概念 地政学と地理学の空間概念/シーパワー・ランドパワー/ハートランド理論/リムランド/ドミノ理論/封じ込め政策/汎地域/ゲオポリティク誌/フィンランド化/生存圏/アウタルキー/大東亜共栄圏/国土計画/地政学者と愛国心/国際連盟と民族自決主義/地政学によるナショナル・アイデンティティの構築/失地回復運動/脱植民地化とネイションの形成/資源ナショナリズム/ナショナリズムと戦争・紛争/ナショナリズムと(民族・建国)神話/地政学と地図/新古典地政学 ◆地政学的ビジョン 国家安全保障と地政学/対テロ戦争/自由と繁栄の弧/一帯一路/第一列島線・第二列島線/九段線 ◆世界の地政学 日本の地政学/米国の地政学/英国の地政学/ドイツの地政学/フランスの地政学/イタリアの地政学/ロシアの地政学/中国の地政学/朝鮮半島の地政学/東南アジア諸国の国民統合とその課題/アフリカの脱植民地化と内戦/中南米の脱植民地化とナショナリズム シオニズム運動とアラブ・ナショナリズム/パレスチナ/イスラエル問題の地政学的意味/現代日中韓のナショナリズム/ソ連の形成と崩壊/ユーゴスラビアの形成と崩壊 ■4章. 批判地政学の生成と展開―対立への処方(2) 批判地政学の生成と展開 ◆地政学批判の視座と方法 地政学と国家中心主義/地政学とスケール/コンストラクティビズム/地政的コード/地政学と言説・表象/心象地理と地政学的認識/地図学的理性とその危機/戦後日本における地政学批判/地政学と環境決定論/地政学的知識の状況依存性/平和の地理学 ◆批判地政学の諸論 批判地政学/オトゥホールの批判地政学/フランス学派の批判地政学/メディアと大衆地政学/ポップ地政学と論壇地政学/ポストモダン地政学/ネットワーク地政学/フェミニスト地政学/サバルタン地政学/オルタナティブ地政学/世界システム論と覇権の地政学/ヘゲモニーと反ヘゲモニー運動/冷戦の批判地政学/Gゼロの世界/批判的安全保障研究/国際政治社会学/地経学/〈帝国〉とマルチチュード/地政学へのアナキズム・アプローチ/時政学/都市の地政学/垂直の地政学/生政治と地政学/感情・情動の地政学/ポストヒューマニズムと複雑系の地政学 ◆批判地政学の論点 地理的知識と国家安全保障/収容所と例外空間/移動・移民の地政学/マルチネス・モデル/海と島嶼/ロジスティクス/消費と地政学/視覚イメージと地政学/メガイベント/人道的介入/戦争と性暴力/女性兵士/子ども兵/軍事主義を越えて ◆環境地政学 環境地政学/人類世/人新世/人口問題の政治地理学/避難区域設定のポリティクス/代替エネルギー/環境正義論/政治生態学(ポリティカルエコロジー)/自然と地理学 ■5章 ゆらぐボーダーへの再接近―対立への処方(3) ゆらぐボーダーへの再接近 ◆領土・領域と主権 ナショナリズムと領土・領域性/領土の罠と領域性のイデオロギー/領域的主権/ウェストファリアの神話/統治性と境界/領土(陸域)/海洋の境界/漁業水域/島/宇宙/主権国家と国境 ◆境界の再検討 境界をめぐる諸概念/ボーダースタディーズとは何か/世界のボーダースタディーズ・コミュニティ/国境の透過性/トランスナショナリズム/境界文化(ボーダーカルチャー)/ボーダーツーリズム/都市と境界 ◆境界の管理 軍事境界線と非武装地帯/北方限界線/中韓海上境界/セキュリタイゼーション(安全保障化)/国境の軍事化/パスポート/エアポート・ポリティクス/スマートな国境/バイオメトリック・ボーダー/国土安全保障(ホームランドセキュリティ)/日本の国際テロ対策/ボーダーワーク/欧州国境沿岸警備機関(FRONTEX)/パシフィック戦略 ◆日本周辺の領域を考える 大陸棚限界延長/海の基点・沖ノ鳥島/海賊対策/領空/米軍管制空域 ◆中国周辺の領域を考える 台湾海峡/香港・マカオ/チベット/ウイグル/インドとの境界/朝鮮との境界・間島 ◆世界の国境―歴史と現在 欧州/北米/中南米/中東/アフリカ/旧ソ連地域/旧東欧/中央アジア/西アジア/南アジア/東南アジア/北東アジア/日本/オセアニア/北極/南極 ◆新しい二国間・多国間安全保障協力 日韓防衛協力/日豪安全保障協力/日印安全保障協力/中露善隣友好協力条約/OSCE/CICA/ARF ◆地域の統合・再編 リージョナリズム(地域主義)/EU/NAFTA/ASEAN/APEC/上海協力機構/BRICS/アジアインフラ投資銀行(AIIB)/TPP・CPTPP ■6章. 「新しい」地政学の地平を求めて 「新しい」地政学の地平を求めて ◆境界・領土紛争の解決 司法制度/主権を自治で相対化する島・オーランド/裁判で解決するぺトラ・ブランカ島/海のフィフティ・フィフティー海洋境界の折半理論/陸のフィフティ・フィフティー中国とロシアの国境画定/南シナ海仲裁裁判判決 ◆下からのグローバリズム 世界社会フォーラム/グローバル・アナキズム/サパティスタ民族解放軍と先住民自治区の構成/コモン(ズ)/カリフ制/オキュパイ運動 ◆資源の共同利用 北方四島周辺水域/東シナ海ガス田/日韓漁業協定/日中漁業協定/日台民間漁業取決め/パイプライン ◆地域統合の可能性 G20/RCEP/インターレグ/東アジア共同体構想/EUマクロリージョン(ドナウ川流域) ◆新しい安全保障観 人間の安全保障/国際刑事裁判所/サイバー犯罪に関する条約 ◆地球環境の保全とガバナンス 地球温暖化防止条約/欧州長距離越境大気汚染レジーム/ラムサール条約